Leica M-P typ240

スナップは撮るたびに実験で楽しいんだ。

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Leica M-P typ240, Color-Skopar 35/2.5 C-type

スナップは撮るたびに実験で楽しいんだ。

フォクトレンダーの35mm カラースコパーを装着し始めて何日目だろうか。僕は新しいレンズを装着した時は、その癖みたいなものを掴むまで、ある程度集中して使うんだけど、カラースコパーに関しては今がまさにその状態だ。

今夜は露出補正を少し上げて撮ってみた。ここ数日間、どうもアンダー気味というか、真っ黒につぶれた部分が多いカットを量産してたんだけど、それもそのはずで露出補正が-0.7になっていた。そこで今夜は+0.7〜+1.0まで上げて撮り歩いてみる。

感度はすでにISO3400まで上げていて、絞り値はF2.5開放でAEモードだから、あとは露出補正で明るくしていくしかない。そんなことをブツブツと心の中でつぶやきながら、今夜も36枚フィルム撮りのようなペースで撮り歩く。

何か劇的に楽しい光景を撮ってるわけじゃないんだけど、日々こうしてセッティングを微調整しながら、昨夜とは少し異なる条件で昨日と今日を撮り比べる感じがけっこう楽しいんだ。もうこの域になると、カメラに興味がない人からすると、それの何が楽しいの?という感じだろうけど笑。

そうだなあ、例えるなら理科の実験みたいなもんだろうか。思えば数学や国語は楽しいとは感じない青春時代だったけど、理科の実験だけはちょっとワクワクしたあの感じ。男はそういう些細なことに遊びの要素を感じたりして、バカみたいに夢中になれたりするんだ。

でもその実験もまだ始まったばかり。モノクロームもまだだし、3m〜5mあたりにピンを置いた目測とボケの検証もこれからといったところ。撮りなれたズミルックスなら大体撮れる写真の想像がつくんだけど、35mm/F2.5というレンズとM-Pの相性は明らかにできていない。けれど、それが楽しいんだ。だから、明日も明後日もまた撮り歩こうと思える。

そういえば、今夜はNikon Z6用の単焦点50mmレンズもいちおうチェックしてきた。標準ズーム24-70/4があるわけだから何も絶対購入する必要性は無いんだけど、でもやっぱり試したいんだ。そう、実験としてね。

それはもうホント、正解のないループのような実験だったりするわけだけど、それがカメラとレンズの楽しさ。実験好きの男はなかなか抜け出せないのである。沼というよりは実験という名の魅惑の世界からね。さて、明日は今日と何をズラそうか。