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ここ二日間、手に入れたばかりのロシアンオールドレンズ[インダスター61 L/D 55/2.8]で撮っている。カメラはミラーレスAPS-CのFUJIFILM X-E2、フィルムシミュレーションはクラシッククローム。作例というにはアレだけど、一応上げておこう。
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まずは、しっかり写るという印象。すでに所有しているロシアンレンズ[ジュピター8]と比べても遜色ない。ジュピター8が予想以上に素晴らしい写りですっかりお気に入りなんだけど、インダスター61もそこへ仲間入りかな。コストパフォーマンスに関してはジュピター8のさらに上を行くからね。
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どことなく写りに落ち着きがあるのは、やはりこのレンズの開放値がF2.8という決して明るいレンズではないからだろう。日中はF5.6かF8を基準に絞りを前後変えていろいろ撮ってみたけど、暗めのテッサー型レンズということでいえばエルマー 50の写りに近いのかな。開放付近で暴れる感じもない。
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ひとつ強く感じたことは、APS-Cミラーレスに55mm、すなわち35mm換算で82.5mmともなるとかなり狭い、密度のある画角になるなということ。ジュピター8の50mm、すなわち換算75mmよりも確実に狭い世界だなと思った。もはやスナップの焦点距離というより、ポートレートの焦点距離になるのかな。
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こうして写真を一覧で並べてみても、派手さや華やかさみたいなものより、落ち着いた感じがベースにある。開放f2のジュピター8なんかは開放付近ではもっとボケの強い個性を放ってくるが、インダスター61の場合はいたずらに癖を表に出さない。写真は内面ですよ、とでも言わんばかりの大人の写りといえばいいかな。
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ロシアンレンズというとチープな印象があるかもしれないけど、それはヘリコイドの感触とかフォルムデザインの面からのもので、レンズとしての写りの方は本家カールツァイスやライカのレンズと比べても見劣りしない。それゆえのギャップがまたロシアンレンズをおもしろい存在にしているのかもしれない。僕のインダスター61はLマウント、55mmだけどバルナックライカにつけたくなってきたなあ。エルマーとの比較という意味でもね。またひとつ楽しみが増えた。