フィルムカメラで写真を”思い出色”にする。

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写真を撮るということでいえば、デジタルでもフィルムでも変わらないし、リアルタイム性や精巧さでいえばむしろデジタルであることが必然の世の中ではあるけど、僕があえてフィルムで撮るのは、写真の気配を”思い出色”で記憶しておきたいということかな。

空の色も、緑の色も、本来なら見えない風の色みたいなものまで、フィルムなら脳内の思い出を記憶する色味にとても近く写し取ることができる気がする。他の人が撮ったフィルム写真でもそれは感じるところだけど、じぶんで撮ったフィルム写真は脳内の記憶の色と濃くシンクロするから、よりその思いが増幅する。

特に夏の色はカラーフィルムの色ととても相性がいい。デジタルで切り取る青とは明らかに異なる天然色的な青。思い出とは鮮明に記憶することが大事なんじゃなくて、視界で感じる周囲のあやふやさまで含めて全体像を空気として記憶しているんだろうね。そういう記憶装置としてのフィルムカメラを発明した人は、やっぱり偉大だなと思う。

さて、いい具合に汗ばんできた。そろそろ、家族と愛犬が待つ家へ帰るとしよう。帰り道、もう何枚かF2で思い出色のシャッターを切りながら。

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