
4月に入って日の出の時間も早くなり、いよいよ初夏を感じるスナップ撮影シーズン到来といったところで、自然と心も弾む。そんな軽快感そのままに、小ぶりなカメラに軽量なレンズをつけて出かけたくて、きょうはFUJIFILM X-T5にTTArtisan AF 23mm f1.8 Xマウントをつけることにした。
フジ機の23mm単焦点といえば、僕が所有する純正フジノンレンズはXF 23mm f1.4 Rで、こいつは作り込みも写りも素晴らしくて大いに気に入っているのだけど、その分というか大きさと重さはなかなか重量級だ。
それからすると、明るさはf1.8となるが、このTTArtisan AF 23mmはかなり軽く、それは質量的なこと以上に気分的に軽やかになれる。X-T5に装着したフォルムもいかにもスマートな印象で、これなら見た目的に周囲に威圧感を感じさせることもない。

先日、その第一印象みたいなことはブログにも書いたので、そちらも見てほしいが、35ミリ判換算で35mm相当となる画角は、スナップ向きレンズのまさにど真ん中の存在。広角の楽しさはもちろんだけど、けっこう寄れるから、それによってあらゆるシーンをこれ一本で過ごすことができる。




TTArtisan AFシリーズの最新作だけあって、AFもスパッと決まる。けっこうダイナミックに滲み感が楽しめる開放のボケ描写も、実に楽しい。これだけ万能に使える一本が、2万円台前半で手に入れられるのは、やはりかなりのコストパフォーマンスの良さと言っていいだろう。




フジ機の良さもまた、実寸以上に軽量コンパクトに感じられるその軽快さだから、合わせるレンズも軽快だと、ほんとにどこにでも連れ出したくなるスナップ機ができあがる。

僕は単焦点レンズ好きで、ズームレンズはあまり使わないのだけど、それはまさにダイナミックなボケ感と小型軽量な取り回しの良さにある。そんな明るい単焦点の魅力をスマートに形にしたTTArtisan AF 23mm f1.8は、いわば「こんなポジションのレンズが欲しかった」と思える一本でもある。
よく言う「軽さは正義」というのをまさに実感する一本。フジユーザーにとっては、レンズレパートリーを広げる意味で、なかなか魅力的なポジションのレンズではないだろうか。