FUJIFILM X-Pro2

FUJIFILM X-Pro4(仮称)の登場を待ち侘びてる人も多いと思う。Xシステムが世に発表された時の記念すべきモデルが、他社のミラーレス機とは一味違うスタイルのX-Pro1だったから、やはりFUJIFILM XシリーズにとってX-Proシリーズとは特別なモデルなのだと僕も感じている。

そんなX-Proシリーズの最も新しいモデルが三世代目のX-Pro3だが、このモデルも終売になってしばらく経つ。よって、いまはX-Proシリーズがラインナップから空白になっている期間。それだけに、いまかいまかと後継新型機の発表がより待ち遠しいといったところだろう。

ハイブリッドビューファインダーをはじめ、X-Proシリーズは常に斬新な機能をひっさけて登場してきたXシリーズ全体のプロトタイプモデルのような存在だから、新型を出すからにはかなりのエネルギーと労力、調整をともなうのだろう。時間を要するのは致し方ないと僕は捉えている。

FUJIFILM X-Pro1, Nokton 23mm f1.2 SC

僕はX-Proシリーズが思想的にもプロダクト的にもかなり好きで、X-Pro1、X-Pro2、X-Pro3とも所有している。頻繁に持ち出すのはX-Pro3が多いけど、X-Pro2もけっこう持ち出す。タイトル写真にも載せているけど、あの光沢と贅沢な塗りの半ツヤ塗装がたまらないのである。

洗練度でいえばX-Pro3のほうが当然モダンだけど、X-Pro2はよりアナログ感が強いというか、ストリートスナップがより似合うある種の荒々しさというかクールさがある。写真機として使う分にはいまでもまったく遜色なく使える。いまだに愛着を感じて使い続けている人も少なくない。

X-Pro1は初号機だけに、操作性はおっとりしているが、こちらも写真機として考えればいまでも十分使える。X-Trans CMOSの初代センサーの描写が好きという人もけっこういて、X-Pro1もいまだに現役で楽しんでいる人たちがいる。僕も使うたびに「富士フイルムが当時抱いていた夢」のようなものを感じ、それだけでも使う価値があると思っている。

FUJIFILM X-Pro3, Nokton 23mm f1.2 SC

X-Proシリーズはどれも手ぶれ補正が載っていないこともあり、とにかくボディが薄い。加えて、最近の富士フイルムのカメラボディのデザインはエッジが鋭角でいかにもモダンだけど、X-Proシリーズは往年のフィルムカメラのようないわゆるダレのあるデザインで、それが独特のヴィンテージ感を醸し出している。

レンジファインダー(風)スタイルということで、とかくライカM型デジタルと比較されがちだが、僕的にいうとけっこう異なる両者であり、個人的にはX-ProシリーズもM型デジタルも別々にそれぞれ異なる撮影体験を楽しめている。

一方でライカはM型デジタルにEVFを持ち込んで新しい道を開きつつある。かたやX-Proシリーズも次期後継機はかなり刷新される予感もあり、この両者がもしかしたら思いのほか近づくかもとか妄想したり。

FUJIFILM X-Pro2, XF 35mm f2 R WR

厳密にいえばセンサーサイズも異なるから、いまとなってはAPS-Cを極めているFUJIFILM Xシリーズはそれだけでも稀有な存在とも言えるけど、そうありつつもライバルのフルサイズ機らの存在はかなり意識するだろうからね。

いずれにしても、そうしたFUJIFILM Xシリーズのその後の命運を左右するような影響力があるのがX-Proシリーズでもある。新作も気にはなるが、僕的にはこれまでのひとつの区切りといっていい3台のX-Proシリーズを大いに気に入っているので、後継機の有無に関わらず、歴代X-Proシリーズは大事に使い続けていきたい。

そう思わせる独特の雰囲気というかオーラが、これらのカメラたちには宿っているのである。

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