カメラへの思い

持ち歩きたいと思わせるカメラが増えますように。

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Nikon Z fc, TTArtisan 25mm f2 C

いま「カメラで写真を撮る」という人は、どれくらいいるんだろうか。街を歩いたり観光地へ行ったりすると、スマホカメラで写真を撮っている人はよく見かけるけど、カメラを構えて撮影している人はやっぱり少なくなったように思う。

スマホカメラの走りであったiPhoneが世の中に広がり始めたのが2009年頃だったかな。僕もiPhone 3GSを手にしてから写真を日常的に撮るようになった気がするし、Instagramなんかが出てきたことでフィルター加工なんかも楽しめるようになり、写真はある意味「みんなの日常的なもの」になった気がする。

「写真」の定義としてはいろんな意見もあるだろうけど、僕はスマホカメラで撮ることも「写真を撮る」という解釈で全然いいと思うし、スマホカメラで驚くほどユニークな写真や洒落た写真を撮る人もたくさんいて、世の中で撮られる写真の数でいえば、現代はさながら「一大写真時代」と言っていいと思う。

考えてみると、全人類がカメラ人類になる可能性を秘めている時代でもあるのだ。実際、スマホカメラで写真を撮り始めて、だんだんと写真撮影や写真描写に興味が募り、やがて「本格的カメラで撮ってみようかな」とカメラ購入へと発展していった人もかなり多いんじゃないかと思う。そういう僕も、その一人だ。

FUJIFILM X-E4

一方で、写真を撮るということよりも、「あ、そのカメラ、かわいい」とカメラをファッション感覚的に捉えて手にする人もいると思う。これもまた素敵なことだと思う。実にお洒落にカメラをぶら下げて街を歩いている人をたまに見かけると、カメラってほんと美しいアイテムだなと再認識するし、カメラを構えて撮っている人の姿というのは黄金比的に美しいと感じる。

そういう人の姿も街の光景のひとつとするならば、スマホカメラで撮っている姿よりも本格的カメラを構えて撮っている姿のほうが、やはり美しい。個人的には、毎日これだけ多くの写真が撮られているのであれば、その中の何割かでもカメラで写真を撮る人が出てくれば、ちょっと街のカルチャーや空気みたいなものまでもっと豊かになるんじゃないかと思うけど、どうだろう。

ただ、カメラはいまちょっと高価かな、とは思う。昔もカメラは決して安いものではなかったとは思うけど、一家に一台的な実用品であったし、一度買ったらそう買い換えるものでもなかった気がする。いまはそれこそスマホ代とかけっこう出費も多いし、そのうえ趣味のためのカメラを購入するとなると、けっこうカメラって贅沢品だなとも思う。

FUJIFILM X100V

だから、カメラを始めるきっかけとしてのビギナー向けカメラには、カメラメーカーさん各社ともなんとか頑張ってほしいなと思う。スマホカメラの延長線上で始めたくなるカメラだったり、とにかく見た目でファッションアイテムとして持ち歩きたいと思うカメラであったり。ハイアマチュアの人たちが注目するカメラ選びとは異なる基準の動機づくりと言えばいいかな。

まずはカメラを始める人が一定数いないと、収益性の高い製品を手にしてくれるハイアマチュア層もやがて減っていくわけだから、ぜひともビギナー層である程度活況を呈するカメラ界隈であってほしいなと思うし、生活のいろんなシーンでカメラを小粋に手にしている人たちの光景が増えれば素敵だなと思う。

いやあ、カメラ好きの素人が好き勝手に書いたけど、カメラはやっぱり文化の香りが漂う素晴らしいアイテムで、そういうクリエイティブなものが社会の中にある程度あるか無いかは、とても大きな文化的ファクターだと思うんだな。だから、せっかくの写真時代をもっと豊かなものにしたい。世界の片隅のブログから、ちょっとだけ声を大にして。

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