アサヒカメラ創刊100周年記念号

物理的にいえば、写真ないし画像はスマホカメラがあればいまはかなりリッチに撮れるから、なにも写真撮影専用の本格カメラがなくても困ることはない。

それでも、ここ最近薄々感じているのは、カメラで写真を撮る人が増えてるな、という気配というか印象である。

6年ぶりに復活したアサヒカメラ創刊100周年記念号の巻頭でも、写真家の中藤毅彦さんが「スナップを撮る人は減っていない、むしろ自分たちが若かった頃より増えている」といったニュアンスでも語られていた。

RICOH GR IV Monochrome

いや、僕も肌感覚としてそう思うんだな。そんなこの時代の写真撮影事情みたいなことがアサヒカメラで語られているので、興味のある人はぜひ読んでみてもらえればと思う。

それには、スマホカメラというよりSNSの時代という背景が大きいと思う。フィルム写真であれデジカメ写真であれ、いまは誰もがSNSで披露することができるし、そんな日常の写真を眺めることができる。

おそらくいまは、人類史上もっともたくさん写真が撮られている時代で、そんな写真との日々の接触が、どうせならもっと写真を本格的に楽しみたいとか、写真を撮ることでじぶんのクリエイティビティを高めたいという行動につながっているんじゃないかな。

RICOH GR IV Monochrome

これだけ世の中がデジタル化とかオートメーション化してくると、逆に「ひと手間かける」ことが楽しく、感慨深く思えることも大きいと思う。

ちょっとものごとに「凝る」感じというかね。フィルム写真なんかも、もちろん表現として素晴らしいわけだけど、アナログカメラで現像とかそういうプロセスを経て手にする写真一枚一枚への尊さというのかな。じぶんの手でこしらえている感覚。

FUJIFILM X half

デジカメにしたって、明らかにスマホカメラよりはひと手間もふた手間も手がかかるわけだけど、簡単にそつなく撮れることより、手間をかけてちょっと豊かな質を手に入れる。そんな嗜好や感覚がカメラを手にとらせるんじゃないかと思う。

いやあ、ほんとに実感としてカメラで写真を撮る人が増えてる感じがあって、それはなかなか世の中を文化的かつ創造的にしているんじゃないかと感じるけど、どうだろう。

写真は、カメラによってもっと豊かな未来が待っているように、僕なんかは感じるんだなあ。近況として。