Leica M-P typ240

いよいよライカもM11か。時は流れるね。

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1954年に登場したM型ライカの初代機 Leica M3

きょうから12月で、あと残り1ヶ月で2021年も終わると思うと、時が流れるのは速いなとあらためて思う。そんななか、今朝だったかな、ライカのM型デジタルの後継機「M11」の噂と画像のようなものをTwitterの中で見かけた。

僕のいまのライカの愛機は、フィルム時代のLeica M3と2台のLeica IIIa(いわゆるバルナックライカ)なんだけど、実はM型デジタルを使っていた時期もあって、M9とM10の間に製造されていたLeica M-P typ240という機種でスナップ撮影を楽しんでいた。

M型デジタル Leica M-P typ240

いまはもう手元には無くて、ライカはフィルム撮影のみで使うようなライフスタイルなんだけど、MマウントのM型デジタルはそれこそNikon Dfにオールドニッコールを装着して楽しむように、往年のズミクロンやズミルックスを装着して楽しめるから、高価だけどあいかわらずその人気は衰えないよね。

そんなM型デジタルも、ついに「11」まで来た。“エムイレブン”と呼ぶのかな。これまでの噂だと、M10 MonochromやM10-Rのように高画素化するとか、伝統の底蓋が無くなるとか、ファインダーがEVF化するんじゃないかとか、噂だけにいろんな想像やニーズが飛び交ってたけど、さて実物はどうなるんだろうね。

Leica M-P typ240, Summicron 50/2 1st

ここは案外むずかしいところだよね。ある意味、M型デジタルの進化は「最初にして最高のM3」に近づけるための進化みたいなところもあって、描写力は格段に進歩しつつも、その操作性や静粛性はトラディショナルな変わらない良さを磨き上げてきた。変わったライカも見てみたいけど、変わらないライカが愛おしいという人も多いから、どこまで変えるかはブランドの世界観を大きく揺さぶるからね。

僕はもう、その重さやコストなんかを考えるとM型デジタルライカを再び手にすることは無いとは思うけど、ライカというカメラの存在がカメラ界全体に与える影響の大きさは計り知れないものがあると思ってるから、その行く末はカメラをやる人間としてやはり気になる。

Leica M-P typ240, Elmar M 50/3.5

一方で、僕にとってライカはフィルムの生死を左右する存在だと思っていて、もしライカがフィルムカメラの販売を終えるようなことがあれば、その時がある意味、フィルム時代の本当の終わりを告げる時なのかもしれないと考えている。逆にいえば、ライカがフィルムカメラを扱い続ける限りは、どういう形であれフィルムは生産され続け、世の中の人はフィルム写真を楽しみ続けることができると。

思えば70年近くも、初代機であるM3から基本スタイルを変えないまま進化を続け、しかもファンの心をしっかり掴み続けているM型ライカは、文字通りカメラの王様。M11はその通過点としての進化となるのか、それともライカの歴史を変えるほどの決定的な変化をまとってくるのか。ライカファンならずとも気になるところ。

続報を待ちたいし、それによってまたカメラ界の活気や未来図みたいなもので世の中ぎ沸けばいいなと思う。

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