FUJIFILM X-Pro3, Voigtlander Nokton 50mm f1.2

やっぱりいいな、この佇まい。クラシックなデザインのFUJIFILM X-ProシリーズにはオールドレンズなどのMFレンズがよく似合うが、アダプターなしで装着するXマウント専用のVoigtlanderはなかでも格別なのだ。

僕も当初は、ライカ用のVMマウントのVoigtlander Nokton Classic 35mm f1.4 SC IIや、スクリューマウントのUltron 35mm f1.7、Color-Skopar 35mm f2.4なんかをマウントアダプターを介してフジ機に装着して楽しんでいたが、いまではXマウント専用レンズが定番だ。

やはり、FUJIFILM専用に設計されたVoigtlanderのレンズたちは、そのフォルムや質感に隙がなく、ボディとレンズが一体化して作られていることを強烈に感じる。

特にX-Pro3では電子接点も有効となり、OVF時でもEVF時でもピント合わせもアシスト機能が働き、なおかつEXIF情報も記録されて、AFとMFの違い以外は純正レンズと変わらず運用することができる。

FUJIFILM X-Pro3, Voigtlander Nokton 50mm f1.2

こういう一体感は、なにものにも代えられないのだ。

僕はいま、Nokton 23mm f1.2 SC、Macro Apo-Ultron 35mm f2、Nokton 50mm f1.2の3本を愛用しているけど、この焦点違いのバリエーションも実に気に入っている。広角スナップからマクロ、さらに蕩けるような中望遠のボケまで、気分によってレンズ描写をチェンジできる。

FUJIFILM X-Pro3, Voigtlander Nokton 50mm f1.2
FUJIFILM X-Pro3, Voigtlander Nokton 50mm f1.2
FUJIFILM X-Pro3, Voigtlander Nokton 50mm f1.2

こういう感覚は、レンズ一体型のX100シリーズにはない、システムとしてのXマウント機ならではの醍醐味だ。そして、そんななかで唯一ハイブリッドビューファインダーが楽しめるのがX-Proシリーズなのである。

僕はいろんなメーカーのいろんなカメラを使うが、フィルムシミュレーションの色描写と相まって、この独創的な撮影体験が味わえる機材として、FUJIFILMのカメラは欠かせない。そして、そこにさらに歓びを添えてくれるのが、恐ろしくフィットするXマウント専用のVoigtlanderのレンズたちなのである。

FUJIFILM X-Pro3, Voigtlander Nokton 50mm f1.2

FUJIFILMのカメラを使っているけど、純正レンズやオールドレンズしか装着したことがないという人には、ぜひXマウント専用のVoigtlanderのレンズを一度体験していただきたい。そこには、変態的こだわりのFUJIFILMとコシナVoigtlanderの掛け算ならではの極上的歓びがある。

いつの日か、この両者の共同開発の写真機が生まれることを、僕は密かに期待している。想像するだけで、なにか心の奥底から言いようのないワクワクする気持ちが込み上げてくるのだ。

Voigtlander Nokton 50mm f1.2 Xマウントと、桜の記憶。 昨日の雨ではやくも少し桜の花が散った気がするが、一年で数日しか咲かない花の儚さ、尊さに心惹かれつつ、FUJIFILM X-Pro...