FUJIFILM X-M1

あいかわらず僕の中ではFUJIFILMが強くて。X-M1という古き新顔。

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FUJIFILM X-M1

昨年末にX100Vに出会ったことで、僕の中であらためて再燃したFUJIFILM Xシリーズのカメラたちなんだけど、使っているとXシリーズの原点というか思想みたいなものが知りたくて、X100初代機やX-Pro1も最近ではほんと気に入って使っていて、そういう意味で僕の中ではFUJIFILMブームが続いている。いや、ブームというよりもっと本質的なのめり込み方かな。

で、気がつくとカメラ屋をのぞくたびに足が自然とFUJI機コーナーへと向かってるんだよね笑。以前ならNikonコーナーでありLeicaコーナーがいちばんだったんだけど、これはじぶんでも少し驚いている変化だったりする。

そうやって最近出会ったのが、このX-M1なのである。ブラックボディで綺麗な個体だったこともあるんだけど、なにやらひと回り小さなその佇まいに惹かれて、数日間ちょっと気になっていたんだよね。

で、ちなみにネットで調べてみると、なにやらX-Pro1と同じX-Trans CMOSセンサーを積んでいるという。え?この小さなボディにあの秀逸なセンサーを積んでるの!?とちょっとびっくりしたのが最初の感想である。

FUJIFILM X-M1, Color-Skopar 35/2.5 C-type

そう、そのひときわ小さなボディサイズを実現しているのは、ファインダーを搭載していないからである。レンズ交換式のXシリーズといえば僕はX-Eシリーズと認識していてX-E3も所有してるんだけど、それより小さなXシリーズが、しかもX-Trans CMOSを積んだボディが存在したんだ!とにわかに興味が湧いてきたのである。

ファインダーのないコンパクトといえば、僕の中ではRICOH GRがその代名詞で、初代GRをずっと使っていたんだけど、GRは沈胴式のレンズを積んだ固定式カメラである。小さいのにAPS-Cセンサーを積んだ写りは一眼レフ並みと言ってよく、APS-CのコンパクトはGRという認識が強くてあまり他のコンパクトカメラは見向きもしなかったところがあるんだけど、同じ時期にX-M1が存在していたんだなと。しかもレンズ交換式で。

そうなると、もはやその実力を確かめたくなって、俄然購入意欲がわき、ひとまずボディだけ手に入れるに至ったわけである。初代GRと同じ、2013年発売の旧モデルだから値段も安いし、X-Pro1やX100初代機を使ってるから当時のFUJI機の印象も悪くない。それでいて、街中でもX-Pro1のあの写りでスナップできるなら、それはやっぱり魅力的だと思ったんだよね。実際、FUJIFILMとしてもX-Pro1のサブ機なんかを想定してラインナップに加えたんじゃないだろうか。

操作性はシンプルだ。X-ProシリーズやX-Tシリーズのように物理ダイヤルが並んだ操作感ではなく、エントリー向けデジカメによく見られるモードダイヤル式なんで、小さなボディにはむしろ似合って上手くデザインもまとまっている。まあ、街中で速写するカメラであれば、特に物理ダイヤル操作へのこだわりもあまり無い。サッと構えてサッと撮れることが重要だ。そして、何より小さく軽いことが僕的には最優先される。

FUJIFILM X-M1, Color-Skopar 35/2.5 C-type

現行のX-E3と比べると横幅はほぼ同じだけど、ファインダーが無い分だけ高さはさらに小さい。装着レンズが薄ければ、それこそGR的にポケットイン感覚で使えるんじゃないだろうか。僕はフジノンのパンケーキレンズは持っていないから、しばらく手持ちのレンズでX-M1をいろいろ試してみたいと考えている。

そうそう、購入前に参考でネットでレビュー記事なんかを調べていたら、写真家の保井崇志さんが以前、このX-M1を常用されていて、その愛着ぶりをRECOに寄稿されていて、保井さんが愛用していたのなら間違いないだろう、みたいな判断基準にはなったかな。もちろん、スペック紹介の記事なんかも見たけど、やはり僕がカメラに求めるのは「機能より気分」。そういう意味でこのX-M1は僕のハートにしっかり刺さったのである。

まずは、手持ちのレンズをいくつか装着して、家の近所でもしばらく試し撮りしてみようと思っている。街中に持ち出すのは、その先かな。というわけで作例らしきものは、また次回ということで。それにしても、手に持った時の感触はそのデザインはとてもいい。掘り出し物感がプンプン匂うのである。

追記)後日、X-M1のことをいろいろ調べていたら、なんとあのおなじみ富士フイルムの上野さんの開発エピソード的なインタビュー記事を見つけた。

ふむふむ。もううなずけるとこばかりなのである。この記事はほんと濃密だから、ぜひ一読を。ますますFUJIFILMのカメラに魅せられていく僕であった。

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