FUJIFILM X-E5

これは完全に僕の私見であり見立てだけど、FUJIFILMのカメラの人気の根底に「フジのあの色がいい」、すなわちフィルムシミュレーションがいい、というのがすごく効いてる気がする。

レコメンドのせいだけど、僕のスレッズに流れてくる写真・カメラ関連のポストはほんとFUJIFILM関連が多くて、しかもその多くがフジの色に言及している。

これからカメラを始める人なら「いいと思った写真は大抵、FUJIFILMのカメラで撮られている」というポストや、「あのフジの色が忘れられないから、FUJIFILMのカメラを買い戻そうか」というポストなど。

もちろん、フジ機のあのクラシックな写真機らしいデザイン、ちょうどいい大きさの手軽さみたいなものがFUJIFILMのカメラを手にするきっかけだったりもするけど、結局のところ「フジの色」に魅せられてますますフジ機にハマる人とか。

フィルムシミュレーションは、いわゆる他社のエフェクトのように分かりやすいフィルター的加工とは一線をかしていて、20種類もあるのにぱっと見はそれほど違いがないように見える。加工として写真を壊さない範囲の実用的チューニングが特徴だろう。

それこそ、フィルムで撮るときの、あの描写の違いくらいの範囲の中で、とてもこだわって色決め(フィルムの銘柄決め)をする、まさにあの感覚がデジカメの画質設計にもそのまま持ち込まれている。

だからこそ、フィルムの味を知っている人には共感される部分が多いし、この仕上がりならむしろJPEG撮影で(が)いい、という手軽さにも通じる。ふだんはRAW現像する人でも、さっとFUJIFILMのカメラを持ち出す時はJPEGで済ます人も多いんじゃないだろうか。

他社のカメラのフィルターは、いつも思うけどちょっと盛り過ぎというか、自然な写真とは呼べないようなデフォルメ的だったりファンシーすぎるものが多い。もっと普通な範囲での描写変化、それこそフィルムシミュレーションのようでいいのに…と僕なんかはいつも思う。

結果的に他社のカメラではスタンダードな撮影モードでしか撮らないか、RAW現像が前提のような使い方になる。かといって、ちょっとした散歩スナップや日常スナップの写真をすべてRAW現像するのもなかなか大変だしね。どうかしたら趣味の範囲を超えるようなエネルギーが割かれる。

多くの普通の人にとって、フィルムシミュレーションというのは、凝り過ぎないちょうどいい写真色として心地いいのだと思う。いやあ、10年以上かけてフィルムシミュレーションの価値は他社との差別化という意味でも強く根付いてきたなと。フィルムシミュレーション開発者の方々、ほんとGJだよ。

そんなフィルムシミュレーションをさらにカスタマイズするFSレシピなる領域へと富士フイルムの狙いもシフトしてるけど、僕なんかはまだまだ原点のフィルムシミュレーションの世界を理解しきれているとは思っていないから、むしろあまりカスタマイズは加えずに素のフィルムシミュレーションを楽しんでいる。

このあたりの価値が、もっと多くの人に伝わるといいなと思うけど、富士フイルムは宣伝下手というか、あまり語気を強めてそういう過剰なPRをしないんだよね。まあ、そういう控えめな主張みたいなのも僕は気に入ってるんだけどね。

新刊「フィルムシミュレーション完全読本」を読むと、俄然FUJIFILMのカメラで撮りたくなるねぇ。 数日前に購入した新刊書籍「FUJIFILM フィルムシミュレーション完全読本」を、週末になってからぼちぼち眺め始めている。いろい...
FUJIFILM デジタル一眼カメラ FUJIFILM X-E5 XF23mmレンズキット [シルバー]