NikonとNIKKOR

もう一度、がんばれニコン。

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Nikon Z6, Nikkor Z 50/1.8S

考えたくはないけど、何年シュリンクするカメラ業界において、いま最も苦悩して見えるのはやはりニコンだろう。僕はニコンのカメラを愛する一人だけど、それはニコンが最も「カメラ屋」らしいブランドであることにも起因している。しかし、このカメラに重きを置いていることが、企業の体力という意味では決してよろしいことではない。

この記事がすべてではないと思うけど、カメラ事業が仮に業績不振でもなんとか攻勢に打って出ることができる複合型の大手企業ソニーやキヤノンと比べると、ニコンはカメラが売れないと戦う資金が捻り出さないという、ちょっと妙案が思い浮かばない状況に置かれているように思う。オリンパスの次はニコン…そう言われても反論の余地がないのは、僕ら素人でも想像がつく。

このブログの中でも何度か書いてきたけど、カメラという道具はもはや普通の人たちの実用品ではない。多くの人は高性能になったスマホカメラで日々の写真を撮り、思い出として特別に写真を残したい時は写ルンですでたまにエモい写真を残す程度。そこには、最近のミラーレスカメラでもあまりつけ入る隙は無い。よほどの趣味カメラとしてはクラシックなフィルムカメラがあるしね。

もちろん、プロ機としてのカメラは残っていくと思うけど、それはもはやマーケットを大きく形成する製品というよりは、極々限られた層の人たちが使う少数高価な製品群。この製品を提供することが主力の企業経営を行なっていくことはなかなか困難なことだろう。

ただし、写真の需要はスマホカメラに奪われたとしても、動画の需要はまだまだ高性能なカメラに軍配は上がると思う。でも、だからといってこれまでのカメラの機能に動画機能が載ったからといって、カメラ自体が売れる気もしない。そこには、動画に重きを置いたSIGMA fpのような「動画のついでに写真も撮れる」、そんな動画ファーストなカメラへと形を変えていくのだと思う。

と、いろいろ書いてきたが、あくまで私見なので誤った解釈などあればお許しを。ただ、こんな風に書いてる僕自身は、あくまで写真ファーストのカメラが好きだ。古くさいと言われようとも、カメラには「カメラらしさ」を求めてしまうし、そういうスタイルのカメラに激しく惹かれる。でも、そんな単なる趣味人の戯言でニコンを救うことはできない。ニコンには現状を激しく突破する変化が必要だ。往年のニコンファンには敬意を表しつつも、まったく新しい未来を模索してほしい。「Nikon」というブランドが生き続けるために。

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