FUJIFILM X-Pro3, Voigtlander Nokton 23mm f1.2 SC

FUJIFILMのカメラを手にとると、いつも「そうそう、この絶妙のサイズ感だ」と思う。特にX-Pro3なんかは手ぶれ補正を載せていないから、ボディも薄く仕上げられていて、これぞAPS-Cというサイズ的恩恵を感じる。

僕がFUJIFILMのカメラを多く愛用する理由のひとつ。いや、小さくない理由だ。

もちろん、そのクラシックなデザイン、定評のあるフィルムシミュレーションの描写など、惹かれる理由は他にもあるが、カメラを日々身につけるという感覚からいえば、大き過ぎず小さ過ぎずというそのサイズ感は、もっとも分かりやすい利点である。

FUJIFILM X-E5, Voigtlander Nokton 23mm f1.2 SC

一方で、FUJIFILMのカメラを使っていると、それがAPS-Cだとかセンサーサイズを意識するということがないのもまた、おもしろい。

RICOH GRなんかで撮っている時も感じることだけど、APS-Cの描写はフルサイズセンサーに対して劣るといった感覚も特にない。このコンパクトさで、これだけの描写が得られるなら、バランスとしては最高ではないか、というのがAPS-Cの現在位置のように思う。

そんなAPS-Cを牽引してきたのがFUJIFILMだ。フルサイズとAPS-Cを併売するメーカーは他にもあるが、APS-Cに特化しているという点でいえば、FUJIFILMが果たしてきた功績は大きい。サードパーティレンズなども、APS-C用がしっかりマーケットに根づいているのも、ある意味FUJIFILMのおかげといっていい。

FUJIFILM X-T50, Nokton 23mm f1.2 SC

僕はフルサイズミラーレスも使うけど、それゆえにこのAPS-CのFUJIFILM機の恩恵を感じやすいというのもある。特に「厚み」についてはフルサイズはある程度ファットにはなる。対して最近のFUJIFILM機は手ぶれ補正を載せても「薄い」というレベルを維持してきている。

どっちがどうのということではない。どっちにも利点があるが、こと「大きすぎない」という点でいえば、APS-CのFUJIFILMのカメラは絶妙の落とし所、という話である。

いまとなっては、十数年前にFUJIFILM XシリーズがAPS-Cをチョイスしたのは、先見の明であったと僕なんかは思うのだ。