Rolleiflex Standard

ローライスタンダードは、なぜか子供の頃を思い出す遊び道具感がある。

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Rolleiflex Standard, Tessar 75/3.5

ローライフレックス・スタンダードを手に入れてから初めての週末。ブローニーフィルムを装填するゆるやかな儀式を行ってから、年甲斐もなく無性にワクワクしながら試し撮りへ出かけた。自転車をこぐ足どりも異様に軽い。新しいカメラを手にした時に込み上げてくるエネルギーみたいなものはあいかわらずだ。

きょうも撮影のみなんで、作例はまだない。でも一昨日1本、きょうは3本ブローニーフィルムを撮り、少し慣れというかじぶん流の作法みたいなものは定まってきたように思う。

まず、フィルム装填はもう全然平気になった。赤窓を見ながらフィルム1枚目までレバーを回す作業は小気味いい。赤窓を閉じたらフィルムカウンターを1に手動でリセットする。これも慣れた。 いちばん注意が必要なのがフィルムが多重露光しないように、撮影したら常に次のフィルム送りまでセットで操作しておくこと。これもレバーをストロークさせたらその合図としてレバーを反転させておくことにした。これでフィルム送りしたかどうかの忘却は大丈夫。あとはシャッターチャージして撮るだけだ。

きょうはこのルールを設けたからあまり失敗はしていないと思う。 あとは露出合わせだけど、これもきょうはシャッタースピード固定で撮るのがいいなと分かった。どうせスタンダードは1/300までしかないから、無理をしないのであればSSは1/100固定がいい。それで撮る場所の光の差し込み具合で絞りを変えていきながら撮った。これがいちばん楽というか簡単に撮れるんじゃないかな。

それとファインダーだけど、前回は画角を決めたらルーペを出してピントを合わせ、また調整のために画角を確認するという工程を踏んでたんだけど、きょうは画角を軽く確認したらルーペを引き出し、ルーペでピントを合わせたらそのままシャッターを切るようになった。なんだ、顔をルーペに接近するくらい近づけたら画角の四隅まで確認できるんだという気づき。これだけでもずいぶん撮るのが素早くなった気がする。

あとはそうだなあ、12枚撮り終えたらフィルム送りレバーを3、4回しか回さなくなったからこれも手早く。フィルムが送り終えると紙が抜ける感触があるから、それでいたずらに何度もフィルム送りレバーを回さなくなった。 どれもちょっとしたことなんだけど、これでずいぶんと撮ることに集中できるようになったんじゃないかな。

というわけで、きょうは操作が容易になった分、二眼レフで撮る心地よさをより堪能というか、観察することができた。そうして思うは、二眼レフで撮るのは、実に玩具感があるということ。妙に子供の頃の遊びのような感覚を覚えるんだよね。虫眼鏡をのぞいたりするからかな、とにかく実験装置で遊んでいるような感覚になる。ほら、学研の付録に付いてたアノ玩具で遊ぶ感覚。だから、35mmフィルムカメラに比べて、写真を撮っているというより、写真と遊んでいるという気分がとても強いんだ。

ウエストレベルファインダーだから腰を下ろせば地面を撮るのも容易。それをルーペでのぞいて撮るから、土遊びをしていた子供の頃の目線であることも大きいんだろうね。 あとはやっぱり真四角の独自のファインダーかな。これが35mmフィルムで撮っている時とは別物という感触を味あわせてくれる。

何かで読んだけど、もともとは曖昧なファインダーゆえにトリミングすることを前提に四角サイズに設計されたらしんだけど、それがそのまま好まれてスクエアで使われてるようになったらしい。たしかに、この真四角で見たままの世界をそのままプリントしたほうがユニークだし、35mmフィルムにはないクリエイティビティがある気がする。

そういうことすべてをひっくるめて、35mmフィルムカメラで撮る「写真」とは異なるモノを創造してる感じがおもしろいんだろうね。玩具としての子供心をくすぐられるところもあるけど、独特のファインダーはまるで絵本の中の世界にいるような感覚もある。上手く言えないけど、二眼レフとは記録装置というより、もっとエモーショナルな遊び道具体験なんだ。 この体験は言葉で表現するのはむずかしいな。少しでも興味のある人はぜひ一度体験してみてほしい。

国産のものも含めてベーシックな二眼レフはずいぶん手頃な値段で手に入れることができる。フィルム代も現像代も35mmとは特に変わらない。それでこの新鮮な体験ができるのは、僕にはちょっと想像を大きく超えた気づきだったから。あ、もちろん、デジカメユーザーの人でもまったくむずかしくなく馴染むことができると思うよ。いろいろオートではないけど、とにかくシンプルだから。

明日もう1本撮ったら週明けに5本をまとめて現像出しかな。一、二週間かかるのかな、でもそのゆったりとしたスピード感もまた子供の頃のゆるやかな時間の流れ方なんじゃないかと思う。

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