NikonとNIKKOR

マクロレンズは、拡大することより、近づこうとする気持ちがたのしい。

アフィリエイト広告を利用しています
image

今朝はMicro 60/f2.8のことを書いたから、少し続きを。写真はそのレンズで撮った蕾たち。少しピンがきていないけどそこは僕の腕前の問題なので気にしないでください笑。マクロレンズ(Nikonの場合は”Micro”)を手に入れようと思ったきっかけは、持っていた単焦点50/f1.8では接写に限界を感じるようになったから。その頃はもうほんと常に単焦点ばかりで撮っていて、絞り開放の気持ち良さを堪能していたんだけど、レンズの沼とはほんとよくできていて、追求すればするほどそのレンズでは撮れない世界がわかってくる。ズームレンズで撮るボケをおもしろがり始めたのもこの頃かもしれないけど、そもそも単焦点のボケが僕のルーツみたいになっていたから、そうなるとこの単焦点の世界のまま被写体を接写したくなった。最初にカメラ屋で試し撮りした時は驚いたなあ、その撮れる世界に。大袈裟ではなく驚嘆した。レンズを見るだけのつもりが、気がついたら購入して家に帰ってた笑。その後、とにかく花の雄しべ雌しべを撮りまくった。絞り開放で撮りまくってるから、なんというか甘い写真が多いんだけど、僕のルーツがボケを楽しむところにあったから、まあそれでいいのかと。でも、拡大して撮れる写真が楽しいというより、マクロレンズの醍醐味はその「近づこうとする気持ち、好奇心」じゃないかなと思う。パソコンやスマートフォンを日々眺めている日常の中でなんというかこうして自然に極限まで寄っていく行為というのは、自然に還っていく行為としては相当気持ちいいものがあるんだよね。マクロレンズでもつけないかぎり、ここまで自然に近づくシチュエーションはまずないから。レンズフードが触れるくらいの距離で撮ってるけど、僕の場合は時にレンズフードをはずしてさらに近づいて撮ることもある。もうこの時の心境としては、写真を撮るというよりは、自然観察の域です。でも、それが楽しいの。子どもの頃の目線のようで。たまにこうして単焦点マクロレンズでじぶんの目線の高さやズームレンズの怠けみたいなものをチューニングする感じは悪くない。Micro 60/f2.8というレンズはそういう存在でもあります。

関連記事