Leica IIIa

バルナックとエルマーは間違いなく発明だ。

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Leica IIIa, Elmar 50/3.5

バルナックライカにさわったことのない人は、ぜひ中古カメラ店でさわってみてほしい。そのコンパクトさに軽い衝撃を受けるから。そのバルナックにはレンズ付きならおそらくエルマーが装着されてると思うけど、その組み合わせが驚くほど小さい。なかでも板金ライカと呼ばれるIIIaやIIIbまでのものは、手に持った瞬間に本能がそのコンパクトさに反応する。それでいて、写りも現代においてまったく古くさくない、むしろモダンといっていいんじゃないだろうか。シャープななかに優しさを織り交ぜた描写は“粋”だ。

Leica IIIa, Elmar 50/3.5, Lomography100
Leica IIIa, Elmar 50/3.5, Lomography400
Leica IIIa, Elmar 50/3.5, ILFORD XP2 400

こんな完璧なスナップシューターが1930年代には完成の域にあったとはにわかに信じがたいけど、オスカー・バルナック氏はこれを世に送り出した。そこから35mmフィルムカメラの歴史が始まった。そして、それから90年近く経とうかという現代においても飄々と美しい写真を生み出すこのカメラとレンズは、発明としか言いようがない。

Leica IIIa, Elmar 50/3.5, Fujifilm 業務用100
Leica IIIa, Elmar 50/3.5, Fujifilm 業務用100

なにも絶景ポイントに赴かなくてもいい。ただ、平凡かもしれない毎日をこのバルナックとエルマーで撮るだけでいい。そうすれば、分かる。このカメラとレンズが恐ろしく本物であることが。こんなカメラは後にも先にももう生まれてこないんじゃないかと直感的に思う。さわったことのある人間にしか分からない、とんでもない仕上がりであるこの奇跡のようなカメラ。これが今なら実用品としてまだ十分すぎるくらいの写りを叩き出すんだから、驚嘆の域だよ、まったく。

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