Olympus PEN-F

ストリートスナップにはマイクロフォーサーズがあるよ。

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Olympus PEN-F, M.Zuiko digital 12/2

ストリートに出てスナップを撮ると、どこか心落ち着く。雑踏にまぎれてシャッターを切り続けてると、なんというか街を浮遊している感じがして実に気持ちがいいんだ。それも、夜がいい。最高なのは雨あがりの路面が少し鏡面化したストリートが最高だ。いつもの街が、道が、少しだけ違う表情をみせる、路面が乾くまでの束の間の時間。それがたまらない。

僕が撮るストリートはたいてい福岡の街か東京の街。ふたつの街には適度に違いがあって、それも僕を飽きさせない。福岡の街はとにかく温かい。人情みたいなものが浮遊している街。どんな風に撮ってもどこかまろやかな空気をはらんでる。一方、東京の街は、どこまでいっても冷たさを感じる。それは嫌な意味じゃなくてクールという意味で。まわりを行き交う人たちが徹底的に他人に感じるあの空気感が、時に激しく心地よかったりする。

そんな街の空気を感じながらスナップを撮るには、とにかく視覚や臭覚に集中できるカメラがいい。いい意味で存在感の希薄なカメラ。僕の場合はマイクロフォーサーズだ。とにかく軽く、薄く、小さくて、僕の手の中で必要以上に主張しない。背面モニターは閉じて、ファインダーすら見ずに、目の前の光景を肉眼で感じ、スパッスパッと辺りを切り取っていく感覚。こんな撮り方の場合、オートフォーカスは実にスムーズで気持ちいい。そう、マイクロフォーサーズは街中で姿を消し、視界の先のストリートを眺め歩くことに集中できるんだ。

肉眼で眺め、その街の匂いを感じながら徘徊するのは実に楽しい。そうして街の鼓動を感じながら撮り歩くと、街の素顔みたいなものが見えてくる感じがしてね。そういう感覚を僕に気づかせてくれたカメラとしては、RICOH GRがあり、Leica M-P typ240があり、フィルムライカがあり、Bessa-Lがあったりするが、最高にストリート向きなのはPEN-Fであると最近、実感する。ひらりひらりと軽い羽のようなマイクロフォーサーズと浮遊する夜のひととき。最高である、ほんとうに。

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