
僕は基本、どこへ行くにもカメラが一緒だ。仕事へ行く時も、愛犬と散歩へ出かける時も、自転車に乗ってパン屋へ向かう時も、ロードバイクで駆け抜ける時も、常に何からしらのカメラを首から下げたりバッグの中に入れて持ち出している。だから、撮る写真もいたって平凡な日常だ。何気ない移動時間の一コマだったり、道端の花だったり、少し気になった街角だったり。そうだな、家族や知人の写真以外は、誰かのためには撮っていない、じぶんが心地いいために撮っている。それでもこうして毎日カメラと過ごしているのは、シャッターを切るという行為が好きだからだと思う。シャッター音を聴いている。ちょうど音楽を何気なく聴いて過ごしているように。写真のほうにこだわる人間だったら、ただシャッターを切るだけでは満足できないと思うんだけど、幸い僕はシャッターさえ切っていれば心地いい人間なので、それはもしかしたら凄くカメラのある人生としては好都合なタイプかもしれない。カメラはいいよ、そばで眺めてるだけでもこんなに絵になる道具を他に知らないし、それで実用品としても日々役に立つんだから、単にアートとして捉えるだけじゃもったいない。特にハッとするような写真じゃなくたってどんどんシャッターを切ったほうがいい。だって、音楽を聴くようなもんだから。僕はそういうフランクな側面のカメラがとても好きだ。
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たまたま巡っていて辿り付き、過去記事も色々と読ませて
もらっております。ハード面からのカメラの使い方ばかり
が多い中、こういう”ソフト面からのカメラの使い方”って
のは貴重ですね。金出して買う下手な書籍より面白いです。
私も偶然手に入れたローライフレックス スタンダードで、
週末に近場を散歩しています。
読んでいただき感謝いたします。僕の知識ではとても皆さんのように技術的なことは書けないので、だったらと「そのカメラたちのあるひととき」みたいなものが伝えられたらなと思って書いてます。なので、そんな風に読んでもらえると励みになります^ ^。
ローライフレックス・スタンダードをお持ちなんですね。僕もスタンダードは好きで、というかスタンダードのある暮らしが好きという感じですね。1930年代の気分を存分に楽しみましょう!