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考えてみると、Nikon Dfに50/1.4Dをつけたのは初めてかもしれない。

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Nikon Df, 50/1.4D

新年も3日目。しっかり晴れてくれて心も晴れやかになれる。ありがたい。そんな気分のまま朝の愛犬との散歩カメラへ。カメラはNikon Df、レンズは50/1.4D。考えてみると、初めての組み合わせかもしれない。Dfの常用レンズはキットレンズの50/1.8G Special Editionなんだけど、今朝はもう1つのAF単焦点のDレンズにしてみようと、ふと思い立った。

Nikon Df, 50/1.4D

装着してみると、なかなか似合う。Dfにはやっぱりクラシカルなデザインのレンズがしっくりくる。マニュアルで撮る時はいつもAiレンズをつけてたんだけど、このDレンズもなかなかカッコいい。Gレンズより太さがひと回り細くボディとのバランスがいいのと、AFの挙動もジッジッとアナログチックで悪くない。

Nikon Df, 50/1.4D

開放付近で撮ると、オールドレンズっぽい緩さとどこかフィルムチックな写りをしてくれる。さすがにf1.4付近は日中だとシャッタースピードが足りない感は否めないけど、少し絞ればなんとか撮れる。というか、これはこれで雰囲気は悪くないなという写り。

Nikon Df, 50/1.4D

なんてことない散歩道の道端だけど、こうしてレンズをチェンジして撮り歩くと新鮮な気持ちになるから、やっぱり散歩にカメラは相性がいい。ファインダーの中の露出を確認しながらいろいろ試し撮りしながら歩くと、あっという間に時間が過ぎてゆく。

Nikon Df, 50/1.4D

結局、F2.8あたりで撮ることが多かったかな。僕の持つAiレンズたちが35mm、28mmとF2.8だから、そんなことも比較しながら撮り続けた。絞るとNikkorらしいシャープでカリッとした描写になる気がする。

Nikon Df, 50/1.4D

モノクロも試してみた。というか、モノクロのほうがいい感じかもしれない。Dレンズはそんな古いレンズでもないけど、現行レンズと比べるとやはりそこはヴィンテージ感があるんじゃないかと。実際撮ってみると、わずかにそういう時代の空気を感じた。

Nikon Df, 50/1.4D

もう少し絞ってみようとたしかf8くらいで撮ってみたんだけど、帰宅してMacBookの画面で見たら、そのシャープさに驚いた。僕は緩めの写真が好きだけど、これはこれでたまらない。レンズのこういう意外な一面を見つけるとなんというかレンズが愛おしく思えてうれしい。

Nikon Df, 50/1.4D

Dレンズって新しくもない、古くもない、なんか中途半端なレンズに思われがちかもしれないけど、僕はF6用に購入したこのレンズ50/1.4Dがけっこう好きで、開放付近のあの二重ボケなんかは、綺麗ではないけど心を少しザワザワとさせる魅力がある。一方で絞ると、違う顔を続々と見せてくれる。

Nikon Df, 50/1.4D

フィルムとデジタルの狭間で揺れ動いた時代を生きたレンズだからか、そのどっちもの描写感を行き来できる不思議な感覚がこのDレンズにはあるような気がする。いい意味で曖昧さを持ち合わせたレンズとでもいえばいいのかな。

Nikon Df, 50/1.4D

世は超高画素の時代だったりするけど、僕の緩いカメラライフならDfくらいの画素数で十分すぎるし、こういう古いレンズでこれだけ撮れれば言うことはない。というか、僕は曖昧に撮りたいから、こういうカメラやレンズを好んでチョイスしているところがある。

Nikon Df, 50/1.4D

むしろ、もっと曖昧に撮る方法を教えてほしいくらいだ。僕が撮りたいのは記録じゃなくて記憶。僕の脳みそにある曖昧な記憶と同じように、過去を振り返る写真はどこか曖昧であってほしい。カメラ開発の人たちが聞いたら怒られそうだけど、そういうユーザーもいるというのはここだけの話として。あ、でも、NikonはDfを出してくれたからね。そういうNikonには感謝してる。

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