ジレンマと書くとアレなんだけど、まあ少し悩ましいことは確かで。というのも、僕は今年2020年の密かな日課として「フィルム一眼レフや中判カメラも平日に持ち出そう」と考えて、仕事始めの日には早速Nikon Fを仕事鞄に入れて出社してみたんだけど、やっぱりカバンがめっぽう重いのである笑。
結局、その日は一枚も撮らずに終わってね。まあ、鞄の中のインナーケースが小さくてフードを外して収納するしかなかったから、サッと鞄の中からフード付きカメラを取り出して撮れないという煩わしさもあったんだけどね。それもあって、フード付きでフィルム一眼レフ機が収容できる大きめのインナーケースも購入はしてみたんだけど、それでもあの重さだけは変わらない。
この記事の写真は、きょうの仕事鞄に入っているカメラたちなんだけど、コンパクトだから「今日はデジタルとフィルムの二台待ちで行こうか」なんて気分にもなれる。まあ常にデジタルとフィルムの二台持ちにするかどうかは別として、一台ずつならなお嵩張らなくて軽いし、当然足取りも軽くなる。出退勤の身軽さや、撮り歩く時の楽チン加減からいっても、やっぱり平日のスナップ用カメラはコンパクトが楽チンだなあと。
でも、週の5日間もある平日に、僕の所有カメラの大半でもあるフィルム一眼レフ機や中判カメラを持ち出さないのも実にもったいないというかね。平日はコンパクトと割り切ると、これまで通りカメラはRollei35、Leica IIIa、Leica M3、Konica C35、Retina typ117、あとデジタルのLeica M-P 〈typ240〉、FUJIFILM X-E3、Lumix GX7MK2に限定されてくる。まあ、それでも十分いろいろ持ち出せるとも言えるんだけどね笑。
ジレンマとはそういうことで、平日はコンパクトでいいと思いつつも、自宅に多く眠るフィルム一眼レフや中判カメラのことを思うと、街撮りスナップ=コンパクトカメラじゃもったいないんじゃないかってね。もうこの議論は何度も僕の中で繰り返してるんで、過去記事を知ってる人は「またか笑」と思われるかもしれないけど、まあそれくらい常に悩ましい「僕の中のスナップカメラ問題」なのである。
そして、答えもなかなか定まらない、もしかしたら永遠に悩ましいままの人生のテーマになるんじゃないかとさえ思っている。でも、Twitterなんか見てるとみんなガンガン一眼レフあたりの割と大ぶりなボディ&レンズを平日に持ち歩いてスナップを楽しんでるよね。そういう実際も目の当たりにしてるんで、これを見るとまた悩ましさが脳をよぎるわけである。
それにしてもマイクロフォーサーズのGX7MK2と、フィルムコンパクトのRollei35は軽い。単純に街中で足を止めて撮ろうと思える軽快さを突き詰めたようなカメラたち。このへんのカメラに慣れちゃうと、街中で大きく重いカメラはけっこうしんどく思えるんだよなあ。まあ、僕が歳をとったせいというのも多分に影響してるんだろうけど笑。みんな、ほんと、どうしてるんだろう。僕の頭の中は毎度このテーマがループしているのである。まあ、それがスナップ人生というものか。