Nikon D750

単焦点も望遠もマクロもたのしいけど、近ごろ標準ズーム24-120/f4が愛おしくなりつつある。

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僕は最初に手に入れた一眼レフがNikonのD5300で、その時にレンズキット18-140とフルサイズ用単焦点50/1.8を購入した。以降、望遠フルサイズ用70-300を買い足した。その後に今のフルサイズボディNikon D750へと移行することになる。つまりAPS-C機の時から50mm単焦点と70-300mm望遠はフルサイズ用で持っていたから、D750を購入する際は広角系24-70mmで間が埋まればいいなあ、と漠然とは考えていた。でも、いざ購入する時に汎用性、性能、コスパの好バランスで選んだのは、この写真にあるレンズキットの24-120mmだった。いつもお世話になっているカメラ屋の店員さんにおすすめされたこともあるけど、最初にこのレンズを見た時に「え?ナノクリスタルレンズだし、これがレンズキットなの?」と少し驚いた。もちろん、単体で買えばけっこうするレンズ。たぶん、レンズキットとして購入するきっかけがなかったら、コスト的にも手がでなかったかもしれない。でも、なんというか、一眼レフを持って以来、単焦点ばかりで写真を撮っているじぶんがいて、どこか心の中で標準ズームレンズをしっかり使いこなす時期を持ちたいという思いもあった。実際、D5300でも標準ズームレンズ18-140の良さを再認識し始めた時期だったから、D750と一緒に選んだのは基本となる24-120/f4だった。

まずこのレンズ、大きく、重い。D5300につけたら間違いなくカメラが下向きにぶら下がるヘビーさ。でも、D750ならボディの適度な重さのおかけで、バランスよく首からぶら下げることができる。そして、その太くどっしりした佇まいはなかなか精悍で、フルサイズならではのフォルムでもある。これがまず美しい。

そして写真のほうも、ひと言でいえば「素直で正確に美しい」。f4通し、ナノクリのレンズは、想像以上に高品質なレンズ。ボケも品があるというか、遊びは少ないけどとにかく精巧に美しく期待に応えてくれる、そんなレンズです。僕は腕前がまだまだなので、どれほどまでにこのレンズが素晴らしいかは、ベテランの方々のレビューを見てもらえればわかると思います。

カメラバッグを常に携帯しているわけでもないから、一眼レフを持ち出す時はやはりどれか一本のレンズを選んで持ち出すことが多い。となると広角から中望遠までいけるレンズは物理的にも便利だし、やっぱり広角でも撮りたいし、望遠も効かせたいということは少なくない。そういう意味ではやっぱり標準ズームレンズは基本なんだなあと。

でも僕はその利便性よりは、写真の素直な美しさのほうに最近は惹かれている気がします。僕は撮った後に現像しないから、撮ったまま、ありのままの写真の質感というのがじぶんではすごく大切で、それは透明感のあるままの写真といえばいいだろうか。そういう綺麗さをカメラに求めるようなところがある。近ごろ特にそう思うようになった。カメラを手にして9ヶ月くらいが経ち、たぶん遊びのある感覚の写真はGRで、素直な描写の写真は一眼レフで、みたいな思考になってきたのかもしれない。

とはいえ、レンズは交換することが楽しみなので、単焦点もマクロも望遠もこれからもいろんなレンズの写真を楽しんでいきたいけど、今はこの標準ズームレンズのよさを再認識しているというか、しばらくメインレンズとして数多く連れ出そうと思うし、数多く失敗写真を撮って学びたいな。

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