Nikon F6

リバーサルフィルムが持つ、あのウェットな時空感が好きなんだ。

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Nikon F6, 50/1.4D, Fuji Velvia100

ネガで撮った写真だとしたら失敗写真になるのだろうか。この写真のようにポジ、いわゆるリバーサルフィルムで撮った写真は時に必要以上の濃淡を描き出し、その空間があたかもしっとりとした水分で覆い尽くされたような表情を見せる。ネガフィルムが乾いた空気感を描きやすいのと比べると、同じ「フィルム」というジャンルでくくるのは無理があるような違いを見せる。

それはそうかもしれない。だって、ネガとポジ、まさに真逆なのだから。

ふだん、デジタルとネガフィルムが多い僕がリバーサルフィルムを入れて撮ったのは、まだわずか三度だ。それも撮ったのは週末の自然や古い町並みの光景だけ。まだ都市という光景は未経験だ。でも、今日の雨模様なんか見たら、平日の都市をリバーサルフィルムで撮ってみたいと無性に思う。雨なら気分はソール・ライターということになるんだろうけど、雨じゃなくてもいい。曇り空なら十分ウェットな空気感をもたらしてくれる気がするし、うっすら霧模様の街角なら最高。いや、想像の世界の話なんだけとね。でも、とにかく撮ってみたい。

露出の正確さでいえば、僕の手持ちのカメラでいえばNikon F6ということになるんだろうけど、街中でF6をかまえるには少々勇気がいる。そこはいつもの街中スナップ用カメラ、Konica C35か。たしか家にまだリバーサルフィルムの買い置きがあったはず。平日の朝に少し早めに家を出て、職場までの街中を少し試し撮りしてみるかな。プログラムAEのフィルムコンパクトでどこまでリバーサルフィルムが撮れるか。うん、ちょっと楽しみになってきた。

ところで、僕はハーフサイズのカメラを持っていないけど、リバーサルフィルムも普通にハーフサイズカメラで使えるのかな。使えるだろうな、サイズの違いだけだから。だとしたら、量を撮る試し撮りカメラとしてハーフサイズのフィルムコンパクトを手に入れるのもアリかもしれない。フィルムコンパクト×リバーサルフィルムの作例、ネットでちょっと探してみよう。それにしてもカメラと写真の探求は尽きない。日々こうして新たな興味対象が生まれるんだ。幸福なことだよね、人生の趣味としてね。

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