Nikon Df

デジカメをマニュアルで撮って楽しもう、という話。

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Nikon Df, 43-86/3.5

土曜日の朝、まだ台風らしい突風がおさまらず愛犬と散歩へ出かけられずにいるんで、もう一本ブログを書いておこかなと。今朝はそうだな、デジカメの話。というのも、昨日、職場に新しくやってきた若者とそんな話をしていたので。

その彼は、いまムクムクとフィルムカメラを始めたい熱があったまってきていて、聞くとNikon F3を検討しているという。これまではデジカメをやっていたというので、そのノリで絞り優先AEで撮れるF3はたしかにとっつきやすいかもしれない。だけど露出をゼロから学ぶなら機械式カメラでマニュアル撮影から始めたほうがいいのになあなどと思いながら、「デジカメは絞り優先とかで撮ってたの?」と聞くと、「いえ!マニュアルで撮ってました!」と。

え?マニュアルで撮ってたの?デジカメなのに?…えらい!と笑。僕なんかデジイチを始めた頃はもうほんと露出とそれを調節する絞りやシャッタースピードのことはあまり無頓着で、それでもなんとなくはまともに撮れるもんだから、もうほとんど絞り優先AEか各種撮影ポジション(予め用意されたスポーツシーンとか夕日とか夜景とかのアレです)で撮ってたんだよね。それがこの若者は、しっかり露出を楽しんでデジカメを使いこなしてたとは。だったらフィルムカメラは基礎から機械式カメラを使う必要もなくて、最初から名機Nikon F3でいいし、センスいい選択と思ったんだよね。

最近、ほんとフィルムカメラで撮る若い人たちのセンスの良さは素晴らしいなあと思っていて、それって何が作用してるのかなあと素朴に考えてたんだけど、あ、このマニュアル意識とか「あえて、手間やプロセスを楽しむマインド」かもと思ったんだよね。スマホカメラで撮ればいいところを現像が必要な写ルンですで撮ったり、フィルムカメラのチョイスだってNikon FM2やPentax SP、Olympus OM-1といった機械式カメラを好んでフィルムで撮る若者も多い。若い人たちの方が、今のミドル世代の人たちより、クラフトマインドが豊かなんじゃないかと、ふと思った。

僕はフィルムカメラで撮るようになって露出のおもしろさを知り、だったらそれはデジカメでも楽しめるんじゃないかと、一度はすべて手放していたデジカメを再び楽しむようになった。選んだのはマニュアルで撮ることを積極的に楽しみたくなるNikon DfやLeica M型デジタル。もちろん絞り優先AEで楽ちん撮影もできるけど、僕は割とマニュアルを楽しんでる。体感露出ゲームを楽しんでるようなところもあって、パッと目の前に現れた光景の露出を頭の中で考え、それで撮れた写真を見ては「お、ビンゴ!」とか「んー、まだまだだな僕は」とか露出の腕前を確かめたりしてる。

ハイテクでいろんな機能のあるデジカメをそんなフィルムカメラのようなシンプルな使い方で利用するのはもったいない?かもしれないけど、カメラに撮ってもらうんじゃなくて、カメラを操ってじぶんとカメラの共同作業で写真を撮るということでいえば、マニュアル撮影はやっぱりおもしろいし、デジカメでMFのオールドレンズを装着したり、マニュアルモードで撮影するのはなかなかクリエイティブで楽しいもんです。世の中はデジタル時代真っ盛りだし、コスト的にもフィルムよりデジタルで撮りたい人ならば、マニュアルモード撮影をしてみてはどうだろう。なかなか新鮮でカメラとの向き合い方が広がると思うなあ。

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