僕がブログを始めたのは、一昨年の夏。一眼レフと数本のレンズ、コンデジを楽しむようになって、せっかくだからその軌跡を何かに残そうと思い、たしか夏休みの三日間を使ってこのブログを立ち上げた。
ブログを始めるにあたっていくつか調べてみると、はてなブログとか既成のフォーマットにのっかるものと、ワードプレスのようにじぶんでサーバー借りたりオリジナルドメインを取得して始める方法とがあるのが分かり、だったら借り物の場所で始めるより、じぶんの持ち物としてのブログがいいなとワードプレスで始めることを選んだ。今思うとこれがよかったのかな、身銭を切ってやってるブログだから、放置するともったいない。どこかそんなケチくさい気持ちも働いて、ほぼ毎日更新することがルーチンワークとなった。
あと大きかったのは、曲がりなりにもカメラと名のついたブログにしたこと。カメラの世界はほんと広く、深く、果てしない。僕みたいな素人でも、一旦カメラに触れ始めると、やれ一眼レフだのレンジファインダーだの、さまざまな種類が視界に入り始める。レンズもそう、単焦点だのズームだのオールドレンズだの、カメラ以上に奥深かったりする。僕の場合は、デジイチからコンデジに広がり、やがてフィルムに出会うわけだけど、このフィルムの世界がまた新鮮なことだらけだった。そう、カメラのことをテーマにすると、書くことに困らないのである。ひたすら、書きたいことが出てくるんだな、これが。
例えば僕はクルマやロードバイクも好きだけど、さすがに何台も所有してレビューし続けるのはむずかしい。でも、カメラやレンズならどうかすれば何台かは所有できるし、何より日々撮るものが変わるわけだから変化には富んだテーマといえる。僕はカメラもレンズもある程度揃ったし、もうこれ以上、沼的なものはないだろうと思ったんだけど、あるんだよねえ、やはり。今度はリバーサルフィルムやモノクロフィルムをいろいろ試してみたいという衝動にかられている。次から次へと出てくるんだ、好奇心を目覚めさせるネタたちが笑。
僕の身の回りにはあまり同じようなカメラの趣味の人がいなくて、特にフィルムカメラなんてまず話題に出てくることはないんだけど、世の中はよくできていて、Twitterの中にはいるんだなあ、たくさんの猛者たちが。この人たちのおかげで日々ひっきりなしにフィルムカメラやレンズ、フィルムの情報が飛び込んでくる。ただし、かなり気をつけないと、知らず知らずのうちに背中を押されて、カメラやレンズが無性に欲しくなるんだけどね笑。でもまあ、ありがたいわけです、新しい情報にこうして触れられるのはね。
当たり前だけど、カメラをやってると日々、写真も増える。増える情報と、増える写真、そして増える経験や好奇心を土台にすると毎日ブログを更新することが割と軽やかにできてしまう。二年、三年と書き続けてくると、過去ブログを眺めるのもなかなか楽しかったりもする。今とは異なるその時の感情とか欲望みたいなものを垣間見れるのも、また楽しみ。つまり、カメラをやるなら、ブログもやったほうがいいよ、という話でした。さて、明日も現像五本を出しにいつものキタムラへ。そしてまた新しいフィルムを買って帰るんだろうな。終わりのないスパイラル、嫌いじゃないんだけどね。