ハーフサイズ PEN EE-2の試し撮り。2枚1組の世界は手軽というより創造的だった。

Olympus PEN EE-2, D.Zuiko 28/3.5, 業務用100

72枚という途方も無い枚数の試し撮りの現像があがってきた。ハーフサイズカメラ PEN EE-2の初現像である。とにかく早く撮ってみたくて手持ちのフィルムを装填してみたものの、36枚撮りフィルムだったんでハーフ判のPEN EE-2だとなんと2倍の72枚も撮れてしまうのである。フィルム一本で72枚って、もうそれはそれは未知の世界だった。

Olympus PEN EE-2, D.Zuiko 28/3.5, 業務用100

枚数も未知の世界なら、撮れる写真もご覧のように2枚1組であがってきて、ハーフ初体験の僕にとってはこれまた未知の世界。もちろん、1枚ずつトリミングしてもいいんだけど、せっかく2枚1組で撮れるわけだし、1970年頃の当時もきっと2枚1組で一枚の写真としてプリントしてたのだろうから、僕もそういう使い方をしてみようと思った。

Olympus PEN EE-2, D.Zuiko 28/3.5, 業務用100

とはいえ、撮ってる時はもう夢中だから2枚1組を意識して撮るっていうのもままならなくて、どの写真とどの写真が2枚1組なんて分からないんだよね。僕の初の試し撮りはそうだった。だから、現像があがってきて、結果的に2枚1組の写真が36種類撮れたというのが正直なところ。計算して組み合わせた写真たちじゃなくて、たまたま出来上がった写真たちだ。

Olympus PEN EE-2, D.Zuiko 28/3.5, 業務用100

でもその偶然性が楽しいと思ったし、次回撮る時はこの2枚の組み合わせのおもしろさをもっと考えて撮ってみたいと思った。そう、ハーフサイズのカメラ、しかもPEN EE-2はフィルム感度を合わせたらあとはシャッターを押すだけのお手軽カメラと思われがちだけど、どちらかというと手軽というよりはすごく創造性が求められるカメラだと感じた。

Olympus PEN EE-2, D.Zuiko 28/3.5, 業務用100

1970年頃の発売当時は、フィルム一本で72枚も撮れてしまう、とてもお得な大衆的カメラだったんだろうけど、そこを逆手に取るというか、2枚1組で撮れる組み合わせの妙みたいなものを楽しむカメラと考えたほうがユニークだしクリエイティブ。それこそハーフサイズカメラならではの独特の体験なんじゃないかな。

Olympus PEN EE-2, D.Zuiko 28/3.5, 業務用100

あと見ての通り、ハーフサイズカメラのファインダーは縦構図なんだよね。ファインダーの中に浮かび上がるブライトフレームが縦の長方形なのもなかなか新鮮な体験で、いつもの横構図がスタンダードなカメラたちと比べても頭の中が少し混乱しておもしろい。露出合わせもオートでピントも固定な分、構図決めや2枚の組み合わせの妙に集中して撮ると唯一無二のおもしろさが味わえるカメラなんじゃないかな。

Olympus PEN EE-2, D.Zuiko 28/3.5, 業務用100

レンズはD.Zuiko 28/3.5。35mm換算だと40mmくらいの焦点距離になるとのこと。僕の手持ちのカメラだとRollei35と同じで、38mmのKonica C35とも感覚が近い。この焦点距離はスナップにも適した撮りやすいサイズなんだよね。まあ72枚撮るのはなかなか大変なんだけど、この撮りやすい焦点距離のおかげで僕は割とあっという間に試し撮りを終えることができた。

Olympus PEN EE-2, D.Zuiko 28/3.5, 業務用100

写りもさすがはZuiko、露出やピントがハマればなかなかシャープな描写をしてくれる。フルサイズのテッサー型レンズ ヘキサノンのC35なんかと比べると多少甘いようにも見えるけど、ハーフサイズでこの写りなら文句なく優秀といえるんじゃないだろうか。その意味でも単に大衆的カメラなんじゃなくて創造性豊かなカメラだと思うな。

Olympus PEN EE-2, D.Zuiko 28/3.5, 業務用100

というわけで、僕のハーフサイズカメラ初体験の感想を記憶としてここにあげてみた。フィルムカメラを始めた時から心のどこかでずっと気になっていたハーフサイズカメラをようやく体験できて、なんというかとても充足感に満たされている。なにか新しい扉を開いたような新鮮さと期待感があるし、とにかくこの2枚1組の写真の組み合わせの妙をもっともっと掘り下げてみたいと思った。僕のカメラとの向き合いは「未体験の世界を確かめたい欲求」にあったりする。そういう意味ではもっともっとおもしろさを確かめたいカメラ。ハーフサイズカメラ未体験の人は、手軽な入門カメラというより、創造性豊かなカメラとしてハーフサイズカメラを楽しんでみてはどうだろう。

可愛いというより、綺麗だと思った。PEN EE-2との遭遇。

Olympus PEN EE-2

Twitterにも少し書いたんだけど、今日いつものように週末のフィルムたちを現像に出したついでに中古カメラのショーケースをのぞいてみたら、この子と目が合ったんだよね。僕はPENのバリエーションのことはあまり詳しくないんだけど、この子は直感的にハッとした。少し大げさに言えば、運命のようなそういう種類の遭遇。

クラシカルカメラをやってると、PENというのは頻繁に目にするし、もっとはやく何かしらのPENを手にしていてもおかしくないんだけど、個体と価格のバランスというか、これぞというPENに今まで出会えていなかったんだろうね。カメラを十数台手にする中で、これまでPENは手にする機会がなかった。そんな中、ふと訪れたこの子との出会い。まあ、運命としか言いようがないんだよなあ。

Olympus PEN EE-2

この子はショーケースでも端の方にあってね。どこか照れ屋なような感じ。でもABランクで割と綺麗でね。端っこにいてもちょっと目立つ子っているじゃない? この子はそんな感じだった。ショーケースから出してもらって触ったら、もうなんというか買うことは決めてた。しばらくあれこれ触ってみたけど、結局は撮ってみないと完動品かどうかは確かめる術もなく、店員さんと「AB品だから大丈夫じゃないか」とか大らかな会話をして、連れて帰ることにした笑。

その場でネットでレビュー記事なんかも検索してみたんだけど、あまり時間もなかったし、なんというかいつもの僕の購入法だけど、直感を信じて購入した。その場で業務用100を詰めてね、移動中の街をあまり操作も分からないなりにシャッターを切ってみたんだけど、まあ感覚としてはとにかくフィルムが減らない。ハーフカメラってこんな時間の流れ方するのかと、急いでるじぶんが馬鹿らしくなるというか、そういうところあるよねハーフカメラって。

72枚まであるPEN EE-2のフィルムカウンター

けっこう頑張ってシャッター切ってみたけど、いま十数枚くらいかな。いやあ長いぞ、これ撮り終わるの笑。ちゃんと写るかどうかも分からないので試し撮りしてるわけだけど、試し撮りで72枚って、もうちょっと笑いが出る感じというか、それ自体がとてもおもしろいよね。手持ちでいいハンドストラップもなかったから、とりあえず三角金具だけ買って取り付けてみた。ストラップはゆっくり探したいけど、これ、意外とショルダーストラップがカッコいいかもなとか思ってる。

まあ、レンズのこともこらから調べる感じだし、作例にいたってはまだまだ現像出しも先だし、このブログにはほぼ機能のことは書けていないんだけど、この子との遭遇の感覚を記しておきたいと思ったので。PEN EE-2、これも米谷さんのデザインなのかな。一見チャーミング系に見えるんだけど、僕はもうちょいカッコいい系というか、美人系、クールだと思った。さて、ハーフゆえの縦構図のファインダーが心地よくて、ぜんぶ縦で撮ってるけど、どんな現像になることやら。そういえば、キタムラで聞いたら、現像時にハーフはインデックスは無いとのこと。スキャニングは二枚一組であがってくるそう。それも含めて楽しみだなあ、現像出し。頼むから写っておいてくれ、PEN EE-2。