ほぼ写真だけ。あたたかい冬の入り口の散歩カメラ。

Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd

それにしても暖かい一日。12月1日なのに秋の運動会シーズンのように少し汗ばむ。どこか紅葉も遅い気がする。まあカメラ愛好家としては冬枯れの光景より、芳醇な秋色が長く楽しめるからいいのかもしれないけど。

Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd

僕はといえばあいかわらず平日5日間の忙しさに翻弄された頭と体をなんとか休めようと、この週末も愛犬とカメラと実にのんびりした時間を過ごしている。朝はLeica M-P typ240を持ち出し、夕方はNikon Df。最近は、平日のDigital PEN-Fと合わせて、デジタルのこの組み合わせが気に入っている。

Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd
Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd
Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd
Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd

Leica M-Pの方のレンズはSummilux 50/1.4 2nd。朝の光でほぼ開放で撮っている。これはもうほんとデジタル機の恩恵でシャッタースピードが1/4000で切れるからこそ。第2世代といわれるオールドレンズのズミルックスは、少し粗めのボケを描き、僕の目を喜ばせてくれる。

Nikon Df, AF-S 50/1.8G
Nikon Df, AF-S 50/1.8G

Nikon DfのほうのレンズはAF-S Nikkor 50/1.8G。さすがに現行型レンズだけあって、クリアで透明感のある描写をする。こちらもf1.8のほぼ開放ばかりだけど、少しボケすぎの感はあるけど、愛犬との散歩で片手はふさがっているので、かまわず絞り固定でどんどん撮っていく。

Nikon Df, AF-S 50/1.8G
Nikon Df, AF-S 50/1.8G
Nikon Df, AF-S 50/1.8G
Nikon Df, AF-S 50/1.8G

ニコンといえば、販売開始となったZ6とZ7というフルサイズミラーレス機の話題が賑やかだけど、一眼レフのこのNikon Dfもまだまだ現役で元気がいい。ふだん平日にマイクロフォーサーズのミラーレス機で撮ってるから、週末はむしろ変わり感的にもDfの手ごたえが気持ちいい。

Nikon Df, AF-S 50/1.8G
Nikon Df, AF-S 50/1.8G
Nikon Df, AF-S 50/1.8G
Nikon Df, AF-S 50/1.8G

ぐちゃぐちゃになっていた脳が落ち着いて整理整頓されていくようで、写真を撮るということは実に頭と心に良い。デジタルだと現像いらずで数も撮れることがあって、心持ちもさらに気軽なところがいい。最近は、デジタルとフィルムの使いこなしも自然体になってきて、いろいろ無理なく写真を楽しめてるところもある。考えてみると今年もあと31日でおしまい。来年2019年はどんな年になるのだろうか。カメラと一緒であることは変わらないけど、その過ごし方が微妙にどんな変化をするのか、じぶんでも楽しみなんだよね。にんげんはいい意味で明日のことすらわからないからね。

2025年の大阪万博に持って行くフィルムカメラ、考えてみた。

Konica C35, Hexanon 38/2.8

何はともあれ2025年の大阪万博開催決定おめでとうございます。Twitterなんか見てても大阪ではごっつ盛り上がってることがうかがえて、こちらまでうれしくなる、そんな日曜日の朝。以前の大阪万博はさすがに生の記憶はないんだけど、昔小さかった頃に自宅の写真アルバムの中に太陽の塔の写真があったのはかすかに覚えてる。あの写真どこに行ったのかな。と、そんなことを考えていたら、今度の大阪万博は無性にフィルムカメラを持って撮りに行きたくなった。Twitterでもそんな気分の人たちがいるみたいだ。

その頃までフィルムが普通に売られているかどうかは正直分からないけど、その願掛けも兼ねて、持っていくカメラを手持ちの機材の中から考えてみた。

まず筆頭は1枚目の写真のKonica C35かな。Twitterのフォロワーさんが書いてる通り、前回の大阪万博より少し後に登場したカメラなんで、前回の大阪万博で使われたであろうカメラではないんだけど、僕の中でKonica C35は「ザ昭和の大衆的カメラ」という印象が強いから、このカメラで何気ない日常の一コマを撮ってみたいという思いがある。ほぼシャッターを押すだけのコンパクト大衆的カメラといってもそこは伝説の小西六コニカの名玉ヘキサノンだから、シビれる写真が撮れることは間違いない。うん。

Konica FS, Hexanon 52/1.8
Nikon F2, Ai 35/2.8

もしくは、もう少しゆっくりじっくり大阪万博をおさえるなら、一眼レフのKonica FSかNikon F2でどうだろう。Konicaはやっぱり僕の中ではいちばん昭和の大衆的イメージがあるから、一眼レフでも筆頭のチョイス。この贅沢なピアノブラック(どなたかが羊羹ブラック?とも教えてくれた)の光沢が21世紀の太陽の塔の下で輝く様は想像しただけでたまらない。

それと対抗馬はやっぱりニコン。僕の手持ちでいえばブラックシップ機のNikon F2だ。Konica FS同様ちょっと重くはあるけど、昭和を代表する世界のNikon機でもあるから、この大阪万博という国際的祭典には何よりもふさわしい風格かもしれない。あの大きく甲高いシャッター音も、万博でごった返す会場の中なら辺りを気にせずバシバシ撮れそう。実際、F2とAuto 50/1.4の組み合わせなら、シビれるほど美しい大阪の街が撮れると思う。

Nikon F6, Ai AF 50/1.4D
Voigtlander Bessa-L, Snapshot-Skopar 25/4

もっとスパンスパン速写的にスナップしてくんだったら、Nikon F6とかBessa-Lかな。Nikon F6は21世紀になって登場した最後のフィルムフラッグシップ機だから時代的には新しいけど、その分オートフォーカス機能や露出計の精度も抜群だから、とにかくスピーディにどんどんシャッターが押せる。なんだったらリバーサルフィルムで大阪万博の姿を残せるというのもある。大量のフィルムを持ち込んで連写モードで酔いしれるというのもオツだよなあ。

あと速写ということでいえば、いっそ目測で撮るBessa-L。広角25mmのSnapshot-Skopar 25/4で少し絞れば、広大な万博会場の様子をとにかくダイナミックに撮ることができる。Bessa-Lも時代的には前回の大阪万博より後の製品だけど、このヴィンテージ感たっぷりのBessa-Lなら、21世紀版の大阪万博ならむしろちょうどいいクールさを発揮するかもしれない。

と、ここまで書いて大事な一台を忘れていた。スパンスパン撮れる上に、さらに2倍の量が撮れてしまうあのカメラ。そう、ハーフサイズのOlympus PEN-EE2だ。

Olympus PEN EE2, Zuiko 35/2.8

そうだ、ハーフサイズPENならもう言うことはないかもしれない。まさにシャッター押すだけで72枚も撮れる。業務用100フィルムを5本も持ち込めば撮りきれないほどの大阪万博の姿をスナップしまくれることだろう。これは痛快、ズイコーで撮る大阪の空と大地はとんでもなく美しいオリンパスブルーで記憶されるだろう。いやあ、筆頭はKonica C35よりPEN EE2かもしれないな。そして…

Rolleiflex Standard, Rollei35

…番外編ということでいえば、中判二眼レフ、Rolleiflex Standardかな。国産カメラじゃないし、速写とは正反対の機材たけど、後世に残したい写真とするなら、圧倒的な描写力の中判で撮るというのは意外とアリかもしれない。ウエストレベルのファインダーをのぞきながらとにかくゆっくり撮る渾身の12枚。大量には撮れないけど、ブローニーフィルムを10本も持ち込めば、酸欠になるくらい満足ゆく撮影タイムを楽しめることだろう。おさえでRollei35も持っておけば鬼に金棒というもんだ。

まだまだ持って行きたいカメラはあるけど、まずはこんなところが候補かな。大阪万博までまだあと7年あるから、正直その頃まで普通にフィルムが売られているか少々心配なところもなくはないけど、なんとか国の威信をかけて富士フイルムさんがやってくれると思うんだ、フィルムの継続販売。なんだったら今度の大阪万博は映像装置とメディアの祭典でもいいんじゃないかと思うし、そうすると全国からフィルムカメラファンたちが思い思いの機材を持ち寄って大阪万博と大阪の街を撮りまくる祭りであってもいいと思うんだ。世界へ発信するのはなんといってもカメラが不可欠。大坂なおみ選手と共に「世界のOSAKA」をアピールするチャンスかもしれない。

というわけで、大阪万博開催決定の知らせと共に、それを撮るカメラたちを妄想してみたけど、あなたの妄想カメラはどれだろう。それを実現するためにはとにかくフィルムカメラだけでなく、フィルムそのものが残り続けるのがなんといっても最大の条件。もちろん、デジカメで撮る大阪万博でもいいんだけど、なんというかフィルムが似合いそうな今度の大阪万博の再来。また半世紀、いや一世紀先の未来の人たちのために、2025年の大阪をしっかりフィルムに焼き付けようじゃないか。

そして、急かされる毎日をフィルムカメラでチューニングする。

Nikon F2, Leica M3, Fujifilm業務用100

とにかく毎日が猛スピードだ。デジタル時代は日々おびただしい数の新商品や新サービス、新ビジネスを生み出して、非効率なかつてのあらゆる手法は容赦なく過去のものにされていく。僕が幼かった頃からは格段に便利になったんだろうけど、幸福になったかどうかは分からない。

そんな猛スピードの時代の中を生きる僕たちは、きっとどこか無理をしているだろう。なんとか騙し騙し生きてるけど、たぶんこのスピード社会には人間は本来適応できるようにはできていないと思う。だから、チューニングがいる。癒しを人々が求めるのはそういうことであろうと思う。そして、僕はそれをフィルムカメラで行なっているのかもしれない。

フィルムカメラを使う時は、時間の流れ方が急激に緩やかになる。それは面倒くさいとかそういう種類のものではなく、ほどよく僕らをスローにさせる。手ざわり、手ごたえ、音、匂い、すべてが人間的だ。機械なんだけど人間的、とても不思議な感触かもしれない。数十年前にはハイテクであったろう機械たちが、今はとても人間的。もしかしたら、現代のハイテク機械たちも、数十年後には人間的と思える日が来るのだろうか。それは分からないけど、僕はフィルムカメラをたまに手にとることで、人間を取り戻す。