RAWで撮ってカメラ内現像始めてみた。意外と新鮮だった。

とにかく面倒臭がりの僕は、フィルムで撮って現像するというプロセスがきっときちんとできないだろうし、デジタルで撮るにしてもRAW現像は避けてJPEGでずっと撮ってきた。でも、RAW+カメラ内現像ならPC立ち上げる手間もなく僕でもできるんじゃないのと、ちょっとやってみた。あれ、なんだ簡単じゃないかと。RICOH GRのカメラ内現像のやり方をネットで調べてやってみたんだけど、なるほどこれならInstagramのフィルター感覚でGRの背面モニターを見ながらプチプチ楽しめる。サイズ、ホワイトバランス、露出、あとGRのエフェクトなんかもサクサクいじれる。これならたしかに撮る時は景色の切り取り方に集中できて、後から目で見たその空気感みたいなものを再現することができる。なんでもっとはやくやらなかったんだろうというくらい、とにかく手軽だ。とはいえ、僕はほぼモノクロで撮るから後からいじるといっても露出くらいなんだけどね。でも、モノクロで撮った写真を後からカラーにして見るというのが、なんというか逆転のプロセスでとても新鮮な気がして、あぁ僕はやっぱりデジタル派なんだろうなと思った。カメラ内現像って今どきのカメラならどれでもできるのかな。デジタル一眼レフを所有してた時にカメラ内現像を体験していたら、また僕のカメラライフは少し違ったものになっていたかもしれない。そんなことを思いながら、またプチプチとカメラ内現像を試している。いやあ、なんでもやっぱりやってみるもんだ。

写真というのはいろいろのり写るからね。じゃなかったらこれほど多くの人がのめり込んだりしない。

僕はたくさんの人の写真を見たいから、1,600人を超える写真好きな人をフォローしている。いや、正確にいうと写真を撮ってる人の気持ちやシチュエーションをいろんな角度から浴びたいから、そうしている。素晴らしいよ、それだけ多くの撮り手や撮られる人の想いみたいなのを垣間見れるのはね。

さっきある人がNikonの動画をツイートしてくれていた。「写真って思い出じゃなく、誰かの想いなんだ。」-いいフレーズだな。気負いのない、でも届く言葉。ツイートしてくれた人の想いもまた重なって、写真を撮るということに少しハッとさせられた。写真はなんだろうね、あれだけシンプルな表現の中に恐ろしいほどの撮り手たちを取り囲む情のようなものが詰まっている。上手いとか下手とかそういうのを超越した何か。だから、人はこれだけ写真に魅了されるんだろうな。Nikonという会社は撮り手の気持ちに真正面から取り組みすぎるから少々マーケティング下手なのかもしれないけど、僕はいいと思うな、こういうブランド。撮り手たちの想いと共にあれ、Nikon。

じぶんの好きなものが分かった気がする。モノクロームだ。

ここ数週間ほどフィルムカメラのことを意識し始めて、春になったら何か古いカメラを手に入れようかなといろいろ調べたりしていた。Nikon F3、Nikon FM2、LEICA M3…、コシナBessa、Contax…、知識がないなりに、でもなんとなくレトロな風合いの写真が撮れそうな感覚をフィルムというアイテムに投影して考えていたんだと思う。でも、今日なにかすっきりした気がする。僕はフィルムの質感が好きなんじゃなくてモノクロームの世界が好きなんだなと。その気づきのシンボリックな事象としては、LEICA M Monochromの写真を見たこと。Twitterでみかけたにごさんの写真なんかほんと素晴らしかった。なんというか電流が走るような惹かれ方をした。フィルムじゃなくてデジタル、やわらかさというよりソリッドなモノクロームの世界。あ、僕が惹かれていたのはフィルム調のビンテージ感じゃなくて、モノクロームからくるどこか懐かしさも持ち合わせた、でも凛とした緊張感も持ち合わせた空気感なんだなと。こういう表現があっているかどうかは分からないけど、そんな気がした。だから、僕はきっとフィルムカメラを手にしてもどこか満たされないものがある気がする。それがここ数日どこかすっきりしない感じでフィルムカメラのことを調べていた少し曇り加減の心境だったんだと思う。これで少しすっきりした。一眼レフを手放してGRにしたのも、ハイキーからローキーになってそれが近ごろモノクロになっていたのも、どこかじぶんの中で好きな世界観の写真へと知らず知らずのうちにたどり着いていたんだろうし、デジタルカメラからどこか無理してフィルムカメラに回帰しようとしていた少し無理したじぶんがいた気がする。僕はデジタルでいいんだと。撮りたいのはフィルム調じゃなくて、ソリッドなモノクロームなんだと、そういう気づきというか再確認。さっき、RICOH GRの設定保存にモノクローム3種類のマイメモリーを加えてみた。あらためてモノクロームのおもしろさを突き詰めていってみようと。そして、その先に手に入れたいカメラがあるとするならば、それはLEICA M Monochromだなと。うん、なんか鮮明になってきた。