Nikon F2

真冬に撮影に持ち出すなら、電子部品に頼るF6より機械式のF2のほうがいいのかな。

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電気を一切使用しないフルメカニカルシャッター機Nikon F2

きょうは修理から戻ってきたNikon F6を使ってあげたくて、愛犬との散歩に連れ出してみた。電子基板をいくつか交換したF6は快調で気持ちのいいシャッターフィールを楽しめたんだけど、帰り道に11月末の冷たい風をあびながらふと考えた。真冬になったら、極寒の冷気の下だと電子部品で動くF6じゃなくて、電気を一切使わないF2を持ち出したほうがいいのかなと。

何かの記事で見たのかな、F3以降の電子式カメラだとあまりの寒さに電子部品が耐えきれず、時としてカメラが動かなくなるみたいなことが書かれていた気がする。その点、機械式のFやF2はそうした過酷な状況下でもしっかり作動して撮影を敢行することができる、といったような話もよく耳にする。真実は分からないけど、たしかに印象としてはそうかなと。修理に出していたF6の故障もまさに電源が入らなくなるいかにも電気系の故障だったから、大事を見て極寒の冷気の中では使用を控えたほうがいいのかなって。

たしかにF2は植村スペシャルがあったというくらいだから、極限の寒さの中でもタフに使い続けられるイメージがある。それと比べるとF5まではバリバリの報道プロ機であったF一桁機だけど、F6はアマチュア使用にも目を向けたといわれるカメラ。使いやすさは向上したけど、タフさも同時にマイルドになっているかもしれない。憶測だけど、F6を安心して使い続けることを考えれば、極寒の季節はF2メインで使ったほうがいいのかなと、ふと思ったんだ。そのあたり、真相はどうなんだろうね。

F2に触ったことがある人は分かると思うけど、あの手応えとして伝わってくる堅牢性は凄みすら感じるレベル。F3以降のフラッグシップ機がどこか精密すぎて乱暴に扱えない印象があるのと比べると、FやF2は少々乱暴に扱ってもちょっとやそっとでは壊れないような感覚がなんとなくある。僕のF2はそれなりに傷なんかもあるから、今でも大切に使おうとは意識はしているものの、けっこうラフに使い倒している。そういう扱いが似合うカメラでもあるんだよね。

フィルムカメラを始めて以来、初めての過酷な夏は経験したものの、極寒の冬はまだ未経験。冬の入り口の今でもけっこうな寒さだから、零度近くなる真冬はそれなりにカメラにも厳しい環境になるだろうと考えると、ここはF6は暖かい日だけにして、真冬のメインはF2にしたほうが無難ではあるんだろうね。AFのF6が使えなくなるとすると、冬の愛犬との散歩は片手で楽に撮るわけにはいかなくなるけど、それはそれでF2を楽に使いこなすコツをつかむいい機会になるかもしれない。と、ここまで書いてきて、じゃあデジタルのDfも極寒の季節には持ち出せないのか?というと、そんなこともなさそうだなと。ちょっとそのあたり、いろいろ調べてみよう。真冬が訪れる前の今のうちに。

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