KONICA C35

男性的カメラ、女性的カメラ。

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いまの時代に男性的とか女性的とか性別に例えて話すことはナンセンスかもしれないけど、僕の中のひとつの目安というか分かりやすくするための表現例ということで。カメラってまずそのプロダクトの佇まいとして男性的カメラと女性的カメラがある。僕の中ではNikonは男性的、Canonは女性的。僕の持っているカメラで言えばGRは男性的、C35は女性的、M3は男性的かな。で、筆頭にあげたNikonなんだけど、シンプルニコンと呼ばれるNikon FEを持つようになって、そのイメージが逆転し始める。それは、プロダクトのものさしだけじゃなくて撮れ味の印象が加わったから。この写真もそうなんだけど、僕がNikon FEで撮った写真のあがりを見てみると、その色だったり醸し出す空気がなんだか女性的だなと思ったんだ。僕が開放気味で明るめの写真を撮ってしまったからかなとも考えたけど、この写真はF1.8から二段ほど絞って撮ったと思うから、それほどはいわゆるゆるふわ写真なわけでもない。でも、水面の色なんかは瞬間的に”あ、なんか女性的”と思ってしまう。そうやって撮れる写真が女性的と思い始めると、FEというボディそのものも実は女性なんじゃないかと見えてくるから不思議だ。FEはフルマニュアルじゃなくて絞り優先で撮れるから、そういう意味では硬派なカメラじゃないのかもしれないけど、でもボディだけ見たら僕のイメージはずっと男性的に見えていたんだけどね。だからか、Nikon機を持ってる女性はちょっとボーイッシュに見えてカッコいいなとさえ思ってた。でも本当は内面が実は女性的であるNikon機を持ってる女性が素敵に見えていたのかもしれない。といってもFEで撮るのは今はカラーばかり。これがモノクロを撮るようになると印象は男性的にと変わるかもしれないけど、当面はカラーで撮り続けようと考えているから、今は僕にとってはFEを連れ出す時は”デート”という感覚かな。

かたやGRはボディも撮れる写真も僕の中では男性的。ラフでソリッド、時に職人のように緻密な写りを見せるGRの写真は、その歴史からいっても工芸品づくりの匠であったり、デジタル機器のエンジニアのような印象を持ったりする。Leicaもボディに関して言えば同じような印象だけど、まだ試し撮りしていないから、撮れる写真を見ると女性的へと印象が変わるかもしれないけどね。C35はボディも撮れる写真も女性的かな、とにかくチャーミングだ。というわけで、あくまで僕の独断と偏見だけど、カメラを性別で例えてみた。カメラメーカーさんは商品開発の前にターゲットを想定してそもそも男性向けカメラや女性向けカメラを意図的に企画しているとは思うけど、カメラの印象は撮れる写真の質感にも左右されるというお話。こうやってカメラの性別を考えるってことは、カメラってやっぱり人間っぽいからだろうなあとじぶんを考察していたりする。さて、あなたのカメラは例えるなら男性だろうか、女性だろうか。

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