フィルムカメラ

毎日更新される田中長徳さんのブログ「チョートクカメラ塾」は、密かなバイブル。

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僕が田中長徳さんのことを初めて知ったのは、三年ほど前にデジタル一眼レフを手に入れた際に参考書的に買ったKindle本「カメラは知的な遊びなのだ」と「カメラは詩的な遊びなのだ」という長徳さん著書の二冊の本に巡り合ってから。僕がよく使う”散歩カメラ”という言葉はこれらの本の中で長徳さんが推奨していたもの。この本の中では銀塩カメラのよさも触れられていたけど、当時の僕はまったくフィルム撮影に興味がなかったから、田中長徳さんがいかに著名な人であるかも知らなかったし、この本を読んでる時は著者のことはあまり気にもしていなかった。

それから2年半ほど経過し、ひょんなことから僕はフィルムカメラを始めることになる。最初にNikon FEを購入した後、Leica M3を手に入れる。この時もとにかくフィルムのこと、Leicaのことに無知だったから、とにかく参考になりそうな本を探した。そして、再会したんだ、田中長徳さんの本に。「ライカ・ワークショップ」「ライカはエライ」「カメラはライカ」、どれを読んでもとにかく痛快で気持ちよかった。そして、その著者である田中長徳さんの存在を今度は強烈に覚えたのである。とにかく長徳さん節は気持ちいいくらいご自身のものさしでズバズバとカメラや写真界を斬ってゆく。そこに遠慮はない。遠慮して文章がファジーになることを嫌っている感じがビンビン伝わってくる感じ。あ、これは本音のバイブルになるなと僕は感じた。

その田中長徳さんが実はブログを毎日更新されている。「チョートクカメラ塾」。短文だけど、毎日テーマを変えて読み切り型のカメラ塾を開催してくれている感じだ。これがまた素直と言うか本音ベースで、僕のようなビギナーには実にありがたい情報の数々。このブログを見て思うのは、田中長徳さんはもう無償の愛で世の中にカメラのこと、写真のこと、じぶんが知っていることを伝えようとしているんだろうなということ。きょうは135mmのレンズのことについて書かれていたけど、ストレートにその意図が伝わってきたし、実際135mmレンズが気になる存在になった。ブログをさかのぼってみると、とにかく参考になる記事ばかり。まさしくカメラや写真を極めたひとの叡智を垣間見ることができるとても豊かなブログだと思う。

カメラとか写真というのは解釈の幅がそれこそ無限のようにあって、言う人言う人のすべてを追いかけていたらとてもじゃないけど吸収しきれない。すべての人のすべてのスタイルを追いかけるよりは、尊敬する一人の人のカメラや流儀みたいなものを真似たほうがいいんじゃないかと思うようになり、僕にとっては今、田中長徳さんがその真似たい一人のお手本なのである。そういうと恐れ多いけど、まあもっとフランクにいえば、勝手にじぶんのカメラの先生として位置づけているのである。長徳さん以外にもそんな風に意識している人が二、三人いるけど、なかでも長徳さんがその筆頭。僕がいい歳になり、年齢的に共感できる部分が増えたせいかもしれないけど、とにかく素直に僕の心に長徳さんの言葉がしっくりと入ってくる。カメラを始めたものの、何を頼りにしていいのか迷ってる人とかは、この長徳さんの発言を追いかけていくとおもしろいんじゃないかな。なんというか、まっすぐな気持ちになれる、そんな本やブログです。ぜひお試しを。

★追記) その長徳さん、今は毎日更新の舞台をnoteに移されていて「チョートクのカメラノート」なるものを展開されている。有料版で月1000円で毎日読める一冊のチョートク節コラム集のようなもの。僕は令和になって購読を開始してみた。さて、令和のチョートクさんはどんな痛快トークを展開してくれるのか。

田中長徳さんのカメラノートが見たいためだけに、noteアカウントつくった。 田中長徳さんのカメラノートが見たいためだけに、noteアカウントつくった。 そう、チョートクさんとはあの田中長徳氏のことである。僕...

 

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