Leica M-P typ240

大事にしたいというより酷使したい道具感、Leica M-P×Summilux50。

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Leica M-P, Summilux50/1.4 2nd

週末スイムを終えて、ようやくひと息ついてる土曜日の夜。自室でひとり、スナップシューティングの道具たちを手入れしたり、シャッターを切ってみたり。束の間の落ち着いた時間だ。

愛機を手に持ち、その感触を確かめてると、スナップのイメージが脳裏にいろいろ浮かんでくる。こういうクリエイティビティを刺激するのがいい道具なんだと思う。バルナックライカIIIa、M型の原点M3の感触もすこぶる僕を刺激するけど、今夜もっとも僕のイマジネーションを刺激してくれてるのは、最も新しい相棒たち、Leica M-PとSummilux 50/1.4 2ndのコンビだ。

全身ブラックに身を包むこのコンビは、精悍であると同時にとにかく街中で闇に溶け込むことができる。目立たない、これがこのコンビの最高性能だ。他人からは存在を消しながら、シャッターを切る本人だけにはアドレナリンを放出させる、そんなカメラとレンズの組み合わせ。この両者は後生大事に扱われることを目的として僕の元へやってきたプロダクトではない。ガンガン使い倒して、傷をもろともせず、ブラックペイントを剥がし、使い込むたびに手に馴染んでいくであろう完全に道具だ。他のカメラ同様、カバーをつけるつもりもない。そういうソノ気にさせてくれる道具感がある。

その人間らしい質感もいい。M-P typ240のシャッター音は使うたびにクセになってきたけど、連写可能なバッファのタフさのほうに惹かれ始めてきた。シャッターを連続して切るときにメカが頑張ってる感触が伝わってくるのがいい。そして第二世代のSummilux、こいつはブラックアウトされた12586フードの佇まいも戦闘的で好みだけど、その手に吸い付く操作フィーリングがスナップマインドを大いに刺激してくる。撮れる写真も好みの開放付近ではけっこう暴れん坊で、それもまた使い手を試してくるようで悪くない。僕はやっぱり道具然としたモノが好きだと再認識する。

フィルムで撮りたい気持ちも無くはないけど、いまはとにかくM-P×Summilux といこの道具たちを瞬時にスナップシュートできるところまでは集中して使い込みたいと考えている。考えない、からだが反射的に操作する入り口くらいまでは行きたいな。50mmという焦点距離はいい感じにクセになってきてるんで、一歩一歩、さらに前へ、さらに深く。いやあ、おもしろくなってきた、ライカたちとのスナップシューティング。

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