NikonとNIKKOR

僕の中で「露出」という言葉が主役に躍り出た。

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これはもうなんというか、こういうタイトルを書くこと自体が恥ずかしいけど、これが僕の今のいつわざるレベルというか現状だから、素直にそう書くことにした。

「露出」。この言葉くらいカメラをデジイチからフィルムに変えてその位置付けがじぶんの中で大きく変わったものはない、それくらいこれまでの僕は露出のことを軽く考えたいた。Nikon D750で撮ってた頃も、RICOH GRで撮ってる今も、デジタルで撮る時は当たり前のように「絞り優先モード」で撮ってたからシャッタースピードはカメラ任せ。ISO感度こそ100から800くらいまで切り替えてたけど、まあふだんは100や200で固定。なので、露出を導き出すという概念がまったくなかった。露出といえば明暗の設定目盛りで+とか-とかモニターに映った撮影後の写真を見て調整に使うもの、くらいの感覚しかなかった。

でも、フィルムを始めて見ると、ん?「露出」こそが撮影の大前提で、それを正しいものにするために絞りやシャッタースピード、ISO感度を組み合わせていく行為こそ撮影のすべてなんだ、ということに気がついてきた。ほんとに、この段階でそんな基本的なことに気づくなんで恐ろしいんだけど。でもこれが、今の時代のデジタルで撮り始めた者の感覚だし、そんな知識でもなんとなく写真が撮れた気になってしまっているところが”カメラが勝手にやってくれる度”の強い時代に生きている僕らの素直な感覚だったりする。

このリンクはフィルム初心者にはとてもありがたい。そもそも写真を撮ることは露出を考えることなんだ、ということがとても分かりやすく説明されている。なんだか知ったかぶりでこれまでカメラとか写真を語ってきたことが恥ずかしい。僕はこのブログで紹介されている露出計アプリを早速ダウンロードした。僕のフィルム機Nikon FEは1978年頃のカメラだけど、同時期に販売されていたFM2なんかが機械シャッターでフルマニュアルなのに比べて、電子シャッターで絞り優先オートで撮れる。もちろんそれはそれでデジイチのように手軽に撮れるんだけど、せっかくのフィルム機だからマニュアルで撮りたいとも思う。そうなるとこの露出を計算するというのは避けては通らないし、その露出を考える行為こそがカメラを操る楽しみなんだと、やっとというか分かり始めている気がしている。いずれは露出計を見なくても感覚がつかめるようになるのだろうか。とにかくたくさん撮るしかないなあと、あらためて。本当のカメラの”沼”とはこの深さあたりにあるんじゃないかな。

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