写真とは

デジタルを再開したのは、やがてこの世からフィルムが無くなった時の喪失感が怖かったからかもしれない。

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Nikon F6, 50/1.4D, FUJI FILM業務用100

過去のブログに書いた通り、僕が一年半を経てデジイチを再開したのは、フィルムカメラと出会って露出やオールドレンズをマニュアルで操作する楽しみを覚えたからなんだけど、実はもうひとつ漠然とした思いがあった。

それは、いつの日かフィルムがこの世から無くなった時の喪失感が怖かったから。

あえて言うならそういうフレーズになるけど、もっと言葉にならない感じかな、フィルムじゃなきゃ楽しめない体質になってたら、もしフィルムがこのままこの世から減少して、やがてなくなる日が来る時に、僕も一緒に楽しみとか生きがいみたいなものを失うんじゃないかと、ちょっと不安になった。たとえフィルムが生き残ったとしても、僕もあと10年ちょっとで今の仕事を引退する日が来る。今は仕事場に行く途中にフィルム現像できるお店もあるから身近に現像出しを楽しめるけど、郊外の自宅周辺が活動のベースになるとそうもいかない。収入も落ちると今のようにフィルムコストも投入できなくなるかもとかね。

フィルムとフィルムカメラは大好きだけど、10年後も今のように楽しむのはいろんな意味で困難を伴うだろうなと思う。だから、デジタルカメラの楽しみ方を今見出そうとしているじぶんがどこかいるんだよね。フィルムがなくなる日なんて本当は考えたくないけど、その可能性は決して小さくない現実。今ならまだ間に合うかなと、フィルムと共にデジタルを楽しみ始めてる。だからといって無理やりデジタルを楽しもうとしてるわけでもないよ。NIkonがこの世に送り出してくれたDfという僕らしいカメラに出会えたからね。実際、いま、このDfとフィルムカメラ最後のフラッグシップF6とのアンサンブルを堪能している。けれど、叶うなら、このF6がずっと使い続けられる日が続くといいなと思うんだ。さて、働いて、撮るぞ。

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