フィルムカメラ

「谷中レトロカメラ店の謎日和」を読み始めた。フィルムビギナーの僕にはたまらない物語のはじまり。

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そして、楽しみにしていた本が二冊届いた。柊サナカさん著書の「谷中レトロカメラ店の謎日和」第一弾と第二弾だ。僕はTwitterでこの作者さんやカメラ好きのひとたちがこの本のことをたびたびふれるのをみてずっと気になっていたんだけど、なかなか本屋で巡り会えず、アマゾンで注文して手に入れることにした。二冊頼んだうち、先に第二弾が届いたんだけど、カメラ好きのひとたちから先に第一弾を読んでからのほうがベターと聞いて、二冊が揃うまで少し誘惑を我慢していた。

おかげさまで日曜日の午後に二冊揃い、散歩カメラから帰宅して、ゆっくりとページをめくり始める。あらすじは書けないから、エッセンスだけお伝えすると、これはもうクラシックなカメラをやるひとたちにはたまらない空気感の本だと思う。フィルム時代の機械式カメラに魅せられたひとたちの体温みたいなものがじんわり心を包みこんで行く。そして、昭和の頃の古き良き時代の人間味みたいなものにあふれている。登場すると人物たちも、その思考や行動も、言葉も、シチュエーションも、とにかく僕にはキラキラして想像が増幅する。

柊サナカさん、見事です。機械式カメラ好きのひとなら魅せられると書いたけど、この本の真髄はそのシチュエーション以上に心が豊かに振られるストーリー展開にある。決して重たくなく、いつの間にかさらりと引き込まれてゆく謎を解いてゆく展開。カメラ好きではないひとも自然とその世界に没入できる名作だと思う。ぜひ、一度読んでみてほしい。

僕はというと本を読み始めて一時間くらいしたらいつの間にか心地よくて眠りに落ちてたんだけど笑、これからお風呂読書で読んだり、仕事の移動中に読んだり、せっかくの本だからゆっくり時間をかけて楽しもうと考えている。あ、この本を読むときは、手元にiPhoneを置いておいたほうがいいかも。とにかく珍しいカメラの名前や用語、撮影手法、あと地名なんかも、その都度僕は興味津々で検索しながら読んでたから。これはおすすめ。柊サナカさんはこの本を書くにあたってクラシックカメラのことをいろいろ調べたのかな、それとももともと詳しくてこの本を書こうと思ったのかな。そんなことが気になるくらいさりげなくいろんなフィルムカメラのことが学べる本でもあると思う。とにかく、いい本に巡り会えたなあというのが僕の嘘偽りない実感。では、続きを読んで、その読後感もまたこのブログでいつか。

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