Leica M-P typ240

霧雨の今夕は、部屋で空シャッターを愉しむ。

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Leica M-P typ240, Leica M3

昨夜、北部九州に特別警報をもたらした大雨は、その後中国地方や関西でも猛威を振るっているというニュースがいくつも飛び込んでくる。自然は大抵大らかで優しいのだけど、時にこうして厳しい姿もみせる。どうかこれ以上荒れずに、おだやかな自然へと戻ることを祈る。

外はその大雨の影響が少し残る空で、わずかに霧雨が舞う。今夕の愛犬の散歩はカメラを持ち出すのを諦めて、足早に帰宅。こんな日は、自室で過去の写真を眺めたり、静かな部屋で空シャッターを切る。幸いLeica M3にはフィルムが入っていなかったから、あのなんとも言えないニュルリとしたダブルストロークのシャッター巻き上げ、チッとかすかに聴こえるシャッター音を愉しむ。

M3のシャッターフィールを愉しんだ後、その21世紀版のLeica M-P typ240も数回シャッターを切ってみる。M3のチッというかすかな音と比べると、キャッチャというような少し元気な音を奏でる。それでもM3と比べれば元気というだけで、街中ではほぼ周囲の音にかき消される程度の音。M3とM-Pは共にボディ前面にライカの赤バッジもないから、こうして見ても実に地味で良い。ただただ控えめな存在感であること。僕が街撮りはほぼライカを選ぶ理由だ。

カメラは写真を撮る道具だけど、外が雨の日にこうしてカメラを眺めたり触れたりするだけでも愉しめるのは、大人の趣味としてはかなりエモーショナルで素敵だ。冷やっとした金属の感触、その金属の角やアールの造り込みを指でなぞる心地よさ、照明に照らされて表情を変えるプロダクトデザインとしての美。どれをとってもまったく飽きることなく、外は雨でも極上の時間を過ごすことができる。僕はこのほかにもいくつかのブランドのカメラを持っているけど、雨の日に眺め、触れるカメラとしての最高な機種はといえばやはり、M型ライカということになる。

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