被写体は「いま」。

Leica M-P, Summilux 50 2nd

この人、写真上手いなあと思うのは、やっぱり主役というかテーマ、タイトルといってもいいかな、そういう撮りたいものが明瞭なものがやはり多い気がするけど、そういうものとは無縁のように、撮りたいものがファジーに思えるんだけど「あゝいいなこの空気感」みたいな写真がたまにある。それは何がいいんだろうと思うと、「いま」という臨場感を捉えているからいいんじゃないかなと思い始めている。

この場合の被写体は強いて言うなら、モノでもヒトでも風景でもなくて「いま」なんじゃないかと。街が呼吸してる感じを撮るとでもいえばいいだろうか。僕にそんな写真が撮れているとは思いづらいけど、そういうスタンスというか、そういう気配みたいなものが撮れるといいなあと思ったりする。誰に見せるわけでもない、じぶんが後から見て「あゝ、いいな」という写真だから、もうそれは個人的、とても私的な写真でしかないんだけど、僕はできればそういう写真が撮りたいなあ。

言うほど簡単じゃなく、あがってきたじぶんの写真を見てはため息をつくことも少なくないけど、僕の中に写真を撮る上でのテーマがあるとするならば、そういうこと。街が息づいている様子が、じぶんが「あ、僕は生きている」という感覚を再確認するのにとてもいいんだよね。写真をきちんととっている人からすると、ずいぶん甘々なテーマ設定かもしれないけど、近ごろそんなことを思う。写真にそれぞれタイトルをつけるとするならば、ぜんぶ「いま」。レンジファインダーで街を撮るようになって、そんなじぶんの好む世界に気づきつつあるんだ。こういう感覚ってTeitterでツイートするのはなかなか恥ずかしいけど、こうしてブログの中ならこっそり言える。ブログを続けられている原動力もそこにあるのかもしれない。

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