Leica M3

朝陽の中で、機械式カメラたちと深呼吸する。

Leica M3+Elmar M 50/3.5, Nikon F2+Auto 50/1.4

8月の初めの土曜日の朝、無性に機械式カメラのシャッターを切りたくなり、二台のカメラにフィルムをつめて愛犬と散歩へ。やんちゃな愛犬のリードを片手で持ちながらのマニュアル撮影はなかなか大変なんだけど、愛犬がいるからこうして散歩カメラに出かけられる幸福でもあるので、なんとか愛犬をなだめながら撮り歩いてきた。

F2のほうは36枚撮り終えた。なんてことない散歩道、わざわざコストや手間のかかるフィルムで撮る必要があるのかというのはあるんだけど、この場合の撮影は撮りたいものがあるというよりフルメカニカルシャッターを切りたいということが動機だから、僕的には十分満足できる。

F2の少しグニャリと生き物のような感触のフィルムの巻き上げはいかにも人間的だ。そして甲高い金属的なシャッター音が静かな休日の朝の住宅街に響く。いかにもプロ機らしい重厚な手応えは、散歩カメラとはいえヤル気をもたらす。そうして、カメラをM3に持ち替えると、一気に真逆の静寂がおとずれる。フィルムの巻き上げもシャッターフィールもひたすら静かだ。明るくまばゆいファインダーをのぞき、両目をあける。すると景色の中にブライトフレームと花々たちが浮かび上がる。最高だなあと心の中でつぶやく。やっぱりこのフィーリングはフィルムカメラの、機械式カメラだけがもたらしてくれるよろこび。カメラは撮る道具だけど、それを超越した心を満たす何かがあると今朝も感じ取る。

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