撮った直後にモニターを見ない、その気持ちよさ。

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Leica IIIa, Elmar 50/3.5, ILFORD XP2 400

最近、ほんと夜の街をスナップするのが楽しいんだけど、そろそろモノクロでも試してみたいと思い、初めてモノクロフィルムを詰めて夜の街へ出てみた。モノクロフィルムといっても僕が使用しているのはカラー現像機で現像が可能なILFORD XP2というフィルム。このいわゆるC-41現像ができるXP2は感度が400だから、少しシャッタースピードを稼げば夜間や室内の撮影もいけるはず。現像出しはまだだから作例はないんだけど、それはまたのお楽しみということで。

それにしてもフィルムの撮影はやっぱり気持ちいい。何がこんなに気持ちいいんだろうと考えてみると、そのテンポが気持ちいいんだろうね。そう、撮った直後にモニターを見ないで、潔く次の撮影動作に移行するあのフィルムカメラならではのリズム。あれが気持ちよさの最たる要因だと思った。モニターがあるとやっぱりいちいちモニターを見ながら撮影してしまう。まあそのためのモニターではあるんだけど、モニターなんか無くても撮影ができるのはフィルムカメラが実証済みで、モニターなんか無くても全然困らず写真は撮れる。というか、写真を撮ることに集中することが目的とするならば、むしろモニターを見る行為は集中を解いてしまう行為なのかもしれない。それはモニターを見ずに写真を撮ったことのある人しか分からないリズムかもしれない。

そういえば、デジタルライカの中にモニターのないモデル、Leica M-Dという孤高のカメラがある。デジタルなのにモニターが無くて、背面にはISO切替ダイヤルがあるだけ。モニターが無いから細かな設定もなく、撮影時は絞り、シャッタースピード、感度しか調節しない究極の撮影ファーストのカメラだ。モニターが無いから写真を削除するボタンもない。単に削ぎ落としたクールな仕様というわけではなくて、写真を撮ることに集中したい人へ向けたとても素直な本質的カメラなのかもしれない。

とはいえ、モニターがあるに越したことはないというのもあり、要はデジタルでも撮った直後にモニターを見なければいいんじゃないかと。何もその場で撮った写真を確認しなくても、家へ帰ればゆっくりパソコン画面で画像の確認はできるし、それが現像を待つようなドキドキ感にもつながる。何のためのモニターか分からなくなってきたけど笑、各種設定メニューを呼び出す設定画面と思えばいいわけだし、ピント合わせに利用するという使い方もあるだろう。要は撮影中はただただ被写体だけを見て、モニターは見ない。これだけで写真を撮るテンポというかリズムはずいぶん新鮮なものになるんじゃないかな。

モニターを見なければ、一枚を撮る時のイマジネーションも間違いなく広がるし、同じような写真を何枚も撮ることもなくなる。そうやって一枚一枚を集中して撮り歩いていくリズムは、テンポよく撮り歩いていきたいスナップにはとても向いていると思う。まなざしはモニターじゃなくてひたすら目の前の光景へ。そこに写真撮影本来の時間の流れ方がある気がしている。

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