手持ちのカメラでどれがいちばん好きかと聞かれても、全部としか答えようがない。

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僕の手元にはいま8台のカメラがある。フィルムカメラは5台、購入順にいえばNikon FEシルバー、Konica C35、Leica M3、Nikon F2、Nikon FEブラック。デジカメは3台。RICOH GR、Nikon D300、Nikon Df。FEブラックは壊れてしまったから実質使っているのは7台か。カメラ好きの人と比べると決して多いほうではないと思うけど、少なくもない。これだけあれば、なんというか順位みたいなものがあってもよさそうだけど、不思議とカメラだけは7台に順位のような優劣はまったくない。どれも嘘偽りなく愛おしくて、とても順位なんてつけられないんだ。

使用頻度はコンパクトで平日持ち歩くGRとC35が多めだ。でも、週末や祝日はFE、F2、M3は最低でも各一枚は撮るし、Dfはオールドニッコールの延長線上でやっぱりよく持ち出す。D300もDfほどではないにせよ、やっぱりあのシャッターフィールを感じたくて放ってはおけない。週末出かける時は常にどれかのカメラは持参していくし、持ち出せない時は部屋で空シャッターを楽しんだりしている。適度に使ってあげることが最上のメンテナンスだと思っているところも大きい。いずれにしても、どのカメラもけっこう満遍なく使っているんだよね。

どのカメラも好きだから手に入れたわけだけど、こうしたプロダクトは複数台あると自然と好きな度合いの優劣がつきそうなものだけど、本当にその時々で使いたいカメラが満遍なくローテーションされ、美しいくらいすべてのカメラに出番がちゃんとやってくるんだ。フルマニュアルの機械式カメラで撮ったら次は絞り優先で撮りたくなるし、一眼レフで撮ったら次はレンジファインダーで撮りたくなる。そうこうしたらフィルムの後はデジタルで撮りたくなるし、重たいカメラで撮り続けたら次はコンパクトなカメラで撮りたくなる。単焦点で撮った後はズームで撮りたくなるし、実に上手く気分転換ができているんだ。その都度必要だと思うカメラを買い足してきたから、ちょうどいいバランスでカメラがラインナップされているはずではあるけど、それにしたってこれほど優劣がつかない所有物は他にはちょっと思いつかない。

ライカにはライカならではの高揚感があり、ニコンにはニコンならではのフィーリングがある。街中ではなんといってもコンパクトなカメラが重宝するし、フィルム機ではむずかしいシーンでもデジタル機があれば大抵のシーンはカバーできる。カメラは道具だから、決してプロじゃなくたってシーンによって道具を使い分けることは自然なことで、そうすると僕にとってはいまの7台〜8台のカメラ数がまさにちょうどいいラインナップなんだろう。そして、どのカメラを選んで持ち出しても、必ず満足感を得ることができる。おもしろいよね、カメラって。持ってるカメラはどれも同じくらい好きだなんてなんか子どものような回答かもしれないけど、それが嘘偽りない僕のカメラ観。そしてその順位をつけられない事実こそ、カメラという存在の稀有な魅力を物語っていると思う。

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