僕は静かな写真が撮りたいんだろうな、たぶん。

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人の写真は見るといろいろ感じるものがあるけど、じぶんの撮る写真というのはなかなか掴めないものがある。それでも冷静に少し見つめてみると、僕の撮る写真というのはなんというか、静かな気がする。写真だから動くものを無音で切りとるといえばそもそも静かなものかもしれないけど、上手い人の写真なんか見て思うのはそこに深みがあったり味があったりする。でも、僕の撮る写真にはそういうものもない。本当になんというか、静か、それだけ。そんな気がした。

僕は昔から団体行動が苦手で、それはいまでも変わりようがなくて、写真を撮る時も、ロードバイクに乗る時も、Runもスイムも、一人きりでのぞむのが好きだ。一人きりでやるわけだから、あまり人が多いところには分け入っていかないし、誰かに声をかけてワイワイガヤガヤとやることもない。だから、写真もおのずと一人きりで向き合う写真になる。でも、それがじぶんでは心地よくて、何度も何度も同じようなふつうの光景を撮る、静かに。たぶん、これはこれからも変わらないんだろうな。写真の嗜好というより、これまで生きてきた何かだから。

とはいえ、日々仕事をする局面ではそんなことは言っていられない。そりゃ、仕事人でなければ、どこか山奥のアトリエにでもこもって静かに暮らしたいけど、いろんな責任を背負って生きている以上、大勢の人間の中に混じって声をあげたり、静かな場所というよりは騒々しい賑やかさを創出しなくてはいけない。それが苦というわけじゃないけど、日々そうしていると激しく疲れる。そんな中で写真を撮る時くらい、素の僕でいたいと思う。静かに思考し、静かに行動し、静かに撮る。そうやってなんとかバランスをとって、また騒々しい場所へと戻ってゆく。僕の写真とはそういう反動の静かさなんだろうな。

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