ライカはゴールじゃなくて、スタートだ。

Leica M-P, Summilux 50/1.4

僕はいまカメラのある、スナップのある日常をほんと楽しんでる。でも、もし心残りがあるとするなら、もう少しはやくカメラと出会ってればよかったなと思う。僕の人生の大半はほんと無趣味で、若い頃は仕事が趣味と思ってた。でも、仕事は家族を養ったり責任の伴うもっと重いものだし、その仕事とバランスをとるにも、仕事とは別にもっと軽やかな趣味が必要だと歳をとってから考えるようになった。

そうしてカメラと出会ったのが3年前ほど。僕は今年50歳を迎えるんで、実に遅れた出会いだったわけだけど、それでも出会えたことは幸運で、その後、フィルムカメラにハマったり、ライカに恋したりと、人生を挽回するように写真とカメラと濃密な時間を過ごしている。矢継ぎ早にカメラを購入しているように思われるかもしれないけど、それはまあ一応、若い頃に比べれば大人の散財ができるくらいの年齢ではあるし、何より残りの人生の時間を「挽回」しないといけないから笑、多少普通の人よりは生き急いでいるかもしれないんだけどね。

で、ライカの話だけど、このカメラはたしかに高価ではある。でも、それは最新のデジタルライカがそうなのであって、往年のフィルムライカであれば決して現代のカメラと比べて割高じゃない。実際、僕がスナップにハマったのはデジタルライカがきっかけではなくて、バルナックライカIIIaという普通の人から見たらとても古めかしいカメラを手にしたことがきっかけだ。そこから、以前から所有していたM3もスナップカメラと化したし、食わず嫌いで敬遠していたデジタルライカもスナップシューターとして迎え入れることになった。

僕にしてみれば、ライカというカメラはゴールとして手にするよりも、ここが何かの始まりであり「スタート」。いつかたどり着くというより、できるだけはやく出会っておきたいカメラだという気が今はしている。ライカとは、カメラとは、写真とは、という本質的なことを知る上でも、むしろ割安で始めやすいフィルムライカがいい。若いうちにバルナックを手にして「スタート」を切る。そうしていつかゴールとしてのデジタルライカを手にするというのも、とても素晴らしい軌跡な気がする。あくまで僕という人間の境遇の中で感じたことではあるけど、これもひとりのアマチュア写真愛好家の意見として。大事なのはゴールより、スタートなんだ。

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