フォトジェニックじゃない場所を切りとる、小さな抵抗であり挑戦。

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Nikon Df, 50/1.8G

たしかに、ロンドンとか東京の都心、もしくは京都とか絵になるところに暮らしでもしないかぎり、日々スナップ撮影を縦横無尽に楽しむというわけにはいかないよね。僕なんかもそういう恵まれた環境にはないから、カメラを持ち歩くにしてもハッとするような被写体はそうはない。だから、じぶんなりにたどり着いたのが、決して派手ではない生活目線の日常カットだと思う。上手く言えないけど、構図よりも50mm付近の日常的視点で辺りを切りとるスナップ。まあ、全然理想のようには撮れていないけど、気持ちとしてはそういうスモールワールドをカメラで切りとりたいと思ってる。

そうやってロケーションに恵まれないと、逆に制約の中で少しの工夫や少しの努力が必要になる。光の捉え方、ボケの活かし方、遠近のミスマッチさや、少し遠回りして歩く気概、みたいなね。そりゃ、大自然の絶景や、シブい路地裏の眺めなんかには敵わないけど、でもまあ撮ってる本人としてはその小さな抵抗みたいなものがけっこう満足感につながったりする。いちばん早いのはマクロレンズを使うということかな。例えフォトジェニックな環境がなくても、マクロなら道端のいろんなものを撮り、新鮮な絵を紡ぎ出すことができる。しばらく僕はAF-S 60/2.8Gを散歩レンズにして、虫眼鏡的世界を楽しんでいた時期がある。それはけっこう楽しかったな。見慣れた道端が、スモールワールドの宝庫になるくらいの衝撃があったからね。

あとはそうだな、モノクロで撮るというのもあるよね。特にデジタルの場合だと、普通に撮って出しだとどこか生々しくて写真が少々退屈な絵になってしまったりする。これがフィルムだとまたちょっと違った光と影の世界を封じ込めることができるから、案外フィルムこそカメラビギナーにはおすすめのスナップ写真の楽しみ方かもしれない。まあ、そんなこと言いつつも、僕なんかは腕があるわけじゃないから、どうやったら空気感のある写真が撮れるんだと日々もがいているところがあって、そんは僕のやり方はとにかく「量を撮る」というところに落ち着いているのかもしれない。

あとは丁寧に撮らないということかな。ノーファインダーにしてみたり、動きながら撮ったり、しゃがみこんで撮ったり。まあ、いろんな小さな抵抗をとにかく繰り返すわけだけどね。とはいえ、プロじゃなければじぶんが心地よければいいわけだから、他人が見てどうのこうのの世界より、ひたすらじぶん的撮影スタイルを模索していけばいいんじゃないかな。開き直りというわけじゃないけど、太古からアイデアとは制約が多い状況の中からこそ生まれるんだよね。僕ももっともっともがいて突破しなくてはいけない。

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