Leica IIIa

フィルムのめんどくさいとこが好き。

アフィリエイト広告を利用しています
Leica IIIa, Elmar 50/3.5, Fujifilm 業務用100

どう考えたってフィルムで写真を撮る行為はめんどくさいことだと思うんだ。デジカメがあればフィルム代もかからないし、撮ったその場で写真の確認もできる。わざわざラボに現像に出す手間もないし何日も現像あがりを待つ必要もない。けれど、フィルムで撮っちゃうんだ。もちろんフィルムで仕上がるあの独特の空気感のある写真はいい。それが見たくてフィルムで撮っているところはある。でも、僕の場合、フィルムという物体をカメラに装填したり、撮り終えたフィルムを取り出したりする一連の行為が好きなんだな。

フィルムのパトローネの形やデザインもいいし、匂いも好き。フィルムの先を伸ばしてスプールに差し込み、少しフィルムを巻き上げて一枚目をセットする感じもたまらない。いや、僕だけじゃなくて、フィルムで撮る人たちはみんなそこらあたりに魅せられてるんじゃないだろうか。だから、こんだけめんどくさいプロセスがをまた今日も、明日も続けちゃうんだ。あの手触りや匂いを求めて。デジタルだって嫌いじゃないないから撮るんだけど、しばらくデジタルで撮り続けてると、あのフィルムの感触が異様に恋しくなる。実に不思議なモノなんだよね、フィルムとフィルムカメラはね。

フィルムはデジタルに置き換わると言われながら、それでも2018年現在まだ使うことができる。なんだかんだ収益度外視で富士フイルムはいくつかのフィルムを販売し続けてるし、海外に目を向ければまだまだフィルム入手も可能。現像する場所もまだあるし、フィルムカメラのリペアサービスも存在する。これはむしろ奇跡というか、フィルムから離れられない人たちのフィルム愛の結晶だと思うんだ。本能に作用する何か。撮り続けるよ、これだけ心の奥底で歓びが溢れ出るんだからね。

関連記事