フィルムで撮ると世界はまぶしい。

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現像があがってきた。この写真は先週買い足した2台目のNikon FE ブラックボディの試し撮りの一枚。まずはちゃんと写っていたことにホッとした。それにしてもフィルムで撮るようになって僕の写真はずいぶん明るくなった。デジタルで撮っていた頃の僕の写真はとにかくローキーで、じぶんでも明確に自覚するほど暗い写真ばかりだった。それをフィルムは変えてくれた。ローキーで撮ってた頃はどこか”かっこいい写真”を撮ろうとしているじぶんがいた。でもフィルムで撮るようになってからは、そんなかっこよさみたいな肩肘を張ったモノは無くなった。そうすると、世界はこんなにも明るくまぶしいんだと気づいた。一般的にデジタルは暗いところが鮮やかで、フィルムは明るいところが鮮やかとも言われる。そういう意味では、デジタルは暗めになってフィルムは明るめになるのは必然なのかもしれないけど、僕はそんな理屈めいたことよりも、このフィルム色の街こそ本当の世界なんじゃないかと思い始めている。モノクロのほうがむしろ加工している写真で、このフィルムで見る世界こそこの世の色なんじゃないかって。少なくとも肉眼で見た世界の息づかいに、フィルム色のほうが近い、そんな風に思えてきたんだ。明るくまぶしい世界といっても、僕にはいわゆるゆるふわ写真みたいなものは撮れない。撮れるとしたら、僕の目の前に見える世界の気配を気どらず自然体で写し出したもの。ちょっと僕の中の写真観が動き出している。撮りたい、見たいという写真の種類がね。

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