デジタルからフィルムを経て、もう一度、肩のチカラを抜いてデジタル一眼レフへ。

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今夜、僕はNikon D300を連れて家に帰ってきた。型番はFではなくてD、フィルムカメラではなくて実に一年ぶりのデジタル一眼レフの購入だ。思えば去年のゴールデンウィーク後に、当時使っていたNikon D750やコンデジ、レンズなんかをほぼすべて手放して以来、手持ちのカメラといえばRICOH GRとこの春から始めたフィルムカメラたちで、特にフィルムカメラにハマってからはデジタル一眼レフを再開するイメージはじぶんでもまったく持っていなかった。そんな僕が今夜、再びNikonのデジタル一眼レフを手にして家へ帰ってきたのである。

なぜか?。これはもうフィルムを始めたおかげとしか言いようがない。デジタルからフィルムへ移行した人間が、しかもフィルムにハマっている人間が、なぜ今になって再びデジタルへ帰ってくるのか不思議に思われる人も多いと思う。僕だって予想もしていなかったじぶんの意外な行動だから。でも、フィルムをやると、露出のことやレンズのこと、マニュアルでカメラを操ることなど、カメラの本質的おもしろさを知ることになる。そうすると以前は何かとカメラ任せだったデジタル一眼レフだけど、今ならMFレンズをつけてマニュアルでフィルムライクに写真を楽しむことができるんじゃないかと考えるようになったんだ。

以前D750で撮っていた頃の僕はといえば、絞り優先で撮っていたんだけど、露出のことは理屈として分かっていなかったし、ピントをはじめありとあらゆることをハイテクカメラ任せにしてしまっていたと思う。それなりには楽しめていたけど、カメラ本来の醍醐味である、露出を考えながら一枚一枚マニュアル操作でたいせつに操るというおもしろさをほとんど引き出せていなかったんだよね、きっと。そんな僕に写真を撮ること、カメラで撮ることの本当のおもしろさを教えてくれたのはフィルムカメラだった。良くも悪くもフィルムカメラは何も自動ではしてくれない。絞り、シャッタースピード、ISO感度、ピント合わせ、すべては撮り手がじぶんですべてやらなくてはいけない。でも、これがすごく楽しいと思えたんだよね、フィルムカメラのおかげで。そして、MFレンズをつけたり、露出を計ってマニュアルで撮れば、デジタル一眼レフだってフィルムライクに味わい深く撮影を楽しめるんじゃないかと思えるようになってきたんだ。

今回購入したD300は、2007年に発売された十年選手の一眼レフだ。画素数や感度こそ現代のデジタルカメラと比べると見劣りするスペックばかりだけど、フィルムライクに撮りたい僕にはむしろフィルムカメラの流れを汲むいい時代のデジタル一眼レフ。とはいえ当時のNikon APS-Cのフラッグシップ機だから、その操作感はとても上質なプロダクトであることを手に伝えてくる。そして、なんといってもフィルムカメラ時代のMFレンズを装着して楽しむことができる。いまのフィルムカメラで使っている手持ちのAiレンズをつけてデジタル一眼レフを楽しむことができる。それは不変のNikon Fマウントならではの楽しみ方でもある。このブログの写真は、中古カメラ店で装着してみたAi 単焦点50mm、自宅に持って帰ってからもAi 単焦点35mmを装着してみたけど、なかなかレトロでいい味わいのフォルムになる。試し撮りはこの週末までのお楽しみだけど、この週末といえば夏休みでちょっとした長めの休みをとることができる。早速、35mm(APS-Cだから35mm換算で約50mmの画角)のMFオールドレンズをつけて散歩カメラを楽しみたいと思う。そして、機械式フィルムカメラのNikon F2やLeica M3と撮り比べをしながら、フィルムとデジタルの両方の写真の楽しさを存分に楽しみたいと考えている。

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