Leica M3

わかったのは、ライカとは手にとってみてはいけないということ。

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わかったのは、ライカとは手にとってみてはいけないということ。

つくづく僕はじぶんのことが駄目だなあと思った。今朝からその予兆はあった。ほぼ日の写真特集の過去記事を眺めて、ヘキサーやビッグミニの記事に感化されたり、ライカの記事は避けるようにしていたのに特集の中に”ライカがいちばん”という記事を見つけてしまったり。僕はいまフィルムを始めたばかりで一枚でも多くのフィルムを撮るにはフィルム代の投資もけっこういる。実際きょうも五本のフィルムを現像してきたばかりだ。そして、昨夜こそFUJI業務用でうまく節約しながらフィルムライフを楽しむんだと書いた。なのにだ。どうするんだとじぶんのなかで押し問答が続いたけど、コニカC35を購入したお店に立ち寄った僕は、ショーケースから出して手に持たせてもらったんだ。持つだけ、触るだけ、とじぶんに暗示をかけるように、ショーケースから出てくるカメラを見つめていた。そして今、いっしょに帰宅している、ライカM3と。

購入したのは2ストロークのM3と、ツァイス・プラナー50mm/f2。ズミクロン50mmはあいにく先週売れてしまったと言われたけど、このブラックのプラナーもなかなかどうして、たまらない艶っぽさ。レンズを付けた時に、一目惚れだった。手にズシリとくる重みを感じた時に、これは別物だと察した。そしてフィルム巻き上げを2回して、ファインダーをのぞく。え?なんだ、この美しいファインダーの世界は、と本当に息を飲んだ。店員さんはシャッターを切ったみてくださいと言う。そして、シャッターを押す。シャッター音が奏でられた。大袈裟に聞こえるかもしれないけど、それが僕の体感した感触だった。

フィルムを始めて1ヶ月も満たない男が、まだ満足にNikon FEやKonica C35で写真をまともに撮れない男が手にするカメラじゃないことは重々わかっている。でも、一度でも手で触れたら駄目なんだ、このカメラは。僕はもう新しいカメラは手にしない。レンズはわからないけど、カメラはもうこれで十分過ぎる。縁あって出会ったこの四台のカメラと生きてゆく。貯金をしてから手にするべきカメラを先に手にしたのだから、その分少しでも長い時間、このフィルムカメラとGRと過ごすんだ。そういう決心が鮮明になった日にもなった。大バカ者のブログはきょうはここまでです。あとは撮ります、とにかく。

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