やっぱりグラフィックデザインは迫り来る強さがある。

ふと顔をあげると前の席に座っていた人たちが姿を消して、代わりに大迫力のポスターが目に飛び込んでくる。B全何枚分だろうか、僕はしばし目を奪われて、この地に無性に行きたくなる。

見事な色彩の沖縄・首里城がライトに照らされ、まるで脳裏の中に浮いているように思える。この静かに大迫力で迫り来る感覚はデジタルサイネージでは表現できない。素晴らしい写真と素晴らしいアートディレクションが融合したアナログな一枚絵だからこそ成立する世界。動いていない絵が、動画よりも臨場感を醸し出す様子はあっぱれとしか言いようがない。

インターネットやパソコンが人々にいきわたり、誰もがちょっとしたデザインやムービーを世に発表できる時代になったと言われる。俗に言う一億総デザイナー時代とかみんながメディアみたいな意味合いかな。でも、これだけ軽いデザインがネット上や身の回りの生活シーンにあふれたからこそ、上質のプロにしか絞りだせないクオリティの凄さが際立つし、その凛とした佇まいが騒々しい世の中に静寂という途轍もないインパクトを放つ。

この広告主ヒルトンと、この制作を手がけたクリエーターたちをリスペクトすると共に、もう一度グラフィックデザインのプロたちに光があたればいいなと思う。こんな迫り来る迫力、テクノロジーの進化なんかじゃ作れるもんじゃないから。グラフィックデザインの復権よ、来い。

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