やがてコールドプレイが脳の中でリピートしはじめる。

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ロードバイクに乗っている時は音楽は聴けない。それでなくても五感を総動員して操縦しないと、あの速度で車や人が往来する道を走るのは危険すぎる。Runの時はいつもヘッドフォンで音楽を聴きながら走るから、音楽の聴けないロードバイクはちょっと退屈そうに思うかもしれないけど、それが意外とそうでもない。ヘッドフォンをしていなくてもある速度やハイな状態が訪れると、脳内に音楽が流れ始めるからだ。いや、流れ出すというより音楽が走り出すという表現の方が近いかもしれない。僕は雑食でいろんな音楽を聴くが、ロードバイクのサドルの上で聞こえてくるのはなぜかコールドプレイだ。アルバム「Ghost Stories」の曲の数々。たぶん、近頃Live盤をApple Musicでダウンロードして平日にヘビロテしてるからだと思うけど、あのハードすぎない英国ロックがロードをひた走るリズムにとてもよく合う。そして、クライマックスは決まって「A Sky Full of Stars」が流れ、走り出す。たぶん、自転車乗りの人たちはみんなロードバイクの上で流れ出す自分のお気に入りの音楽がある。レースでもないかぎりロードバイクは常に自分との戦いだ。スピードをあげるのも緩めるのも自分次第。だから、自分を鼓舞して奮い立たせるためのパワーソングがいる。音楽が脳の中に走り出せば、ロードの上は独りじゃなくなり、孤独じゃなくなる。僕とロードバイクとGRと、そして音楽。僕は自転車に魅せられているというより、そのサドルの上に訪れる時間に魅せられている。きっと。

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