もう一歩踏み込もう、バルナックと。

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Leica IIIa, Elmar 50/3.5, Lomography400

カメラが小さいとね、心まで軽くなるというか、ふだんより一歩も二歩も前に踏み出て撮ろうという気持ちが自然とわいてくる。僕にとってはバルナックライカIIIaだ。このカメラを手にしてからというもの、格段に街撮りする頻度が増えたし、スナップする楽しみを再認識させてもらった。

カメラを仕事鞄の中に入れて歩いていると、知らず知らずのうちに辺りを物色してる。そう書くと何やら怪しい感じだけど、光と影の交錯する場所や、遠近の重なりがおもしろい場所なんかを無意識に探してる。そして、それは大抵、ボーッと立ち止まってるだけでは撮れないことが多く、少し小道に入ったり、少し中腰になったり、気がついたら一歩、また一歩といつもより踏み込んでいることが多い。踏み込んだからいい写真が撮れるかどうか判断置いといて、とにかく体が無条件反射で前へと足を踏み出させる。おもしろいカメラとは、そういうじぶんが意図しない行動をとらせるカメラなんじゃないかな。

街中でサッと撮るために、露出もピントも固定してることが多いんだけど、それをいじることなく、そのままもう一歩前へ足を踏み出す。そういう写真がじぶんの中に増えてきている気がしてなかなか興味深い。カメラとは単に撮る道具じゃなくて、何かに気づくための道具なのかもしれないね。そういう意味ではできるだけいつも一緒にいて、一枚でも多くの写真を撮ることがいろんな気づきへの第一歩なのかもしれない。今日もカメラの中に使いかけのフィルムを残して、次の場所へ移動している。どんな写真が撮れるかも楽しみだけど、どんな光景に近寄ろうとするのか、そしてどんな気づきをもらえるのか、そんなことを楽しみにしながら。

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