ありがとう、Nikon FE。

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Nikon FE, Ai50/1.8

本日が仕事納めでいよいよ2017年が幕を閉じようとしている。僕の今年を一言でいえば、やっぱり「フィルムイヤー」ということになるだろうな。そのすべては、このNikon FEを手に入れることから始まった。

フィルムカメラのことはほぼ知識がなかったけど、ある日カメラのキタムラの中古カメラのショーケースで目があったNikon FE。このカメラがいつの時代のカメラで、絞り優先の電子式シャッターでなんて知るのは買った後のことで、このカメラを手に入れようと考えたのはその佇まいに惚れたということが大きい。性能は、なんというかそれまでNikonのデジイチを使ってきてNikon機を信頼していたから、フィルムカメラにおいてもあまり心配しなかったな。そして購入した週末にフィルム初の試し撮りをするわけだけど、ビギナーの僕にも驚くくらい普通にフィルムらしい写真が撮れていたことで、一気にフィルムカメラへハマっていくことになる。

その後に街撮りスナップ用にKonica C35、機械式を持っておきたくてLeica M3とNikon F2、シャッタースピードやAF性能を高めたくてNikon F6とフィルムカメラのバリエーションを自然と増やしてゆく。ほぼ毎週、数本のフィルムを現像してたなあ。フィルムの種類のほうも、業務用100にはじまり、PRO400H、モノクロのILFORD XP2 400、あと秋を前にリバーサルフィルムにも挑戦して、まさに実験的な一年だった。なんとなくたまっていったオールドニッコールのMFレンズたちをデジタルでも試したくて、Nikon D300とNikon Dfも日々の散歩カメラに仲間入り。フィルムというカメラの原点に立ち返ったことで、デジタル一眼レフの面白さを再確認した一年でもあった。

でも、カメラのバリエーションのほうはそろそろ打ち止め。来年は撮る時間、カメラより写真そのもののほうに少しこだわってみる年にしたいと考えている。ここ数日は、じぶんへのクリスマスプレゼントに購入したソール・ライターの図録本を眺めたり、写真関連の書籍を引っ張り出して再読したりしている。そうすると、僕のこれまで撮ってきた写真があまりに平面っぽくっておもしろさに欠けることに気づいたり。まあ、シャッターをじゃんじゃん切ることが楽しかったんだろうね。そういう段階からもう一段、じぶんの撮る写真を高められればおもしろそうかなとか考えている。

それもこれも、はじまりはこのNikon FEから。ライカやフィルムニコンのフラッグシップ機も素晴らしいけど、あえてカメラのグレードにこだわることなく、このシンプルニコンといわれる気取らないカメラで、ゆるくラフに撮影時間を楽しんでみたいなという思いもふつふつと。そうだなあ、来年は街撮りにも一眼レフやライカを持ち出してみようかな。とにかくひとつでも新しいことに一歩を踏み出してみたい。そんなささやかな構想を練るのがこの年末年始の休みのひそかな楽しみである。

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